あん鍼灸院香川県高松市木太町の脈診調氣鍼法はり専門 『あん鍼灸院』 です。
お悩みの「爪甲剥離症」「リウマチ・ヘバーデン結節症」「アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱症などの皮膚疾患」「花粉症などのアレルギー疾患」 「自然妊娠できない」「子宮内膜症・月経異常などの婦人疾患」「糖尿病」「緑内障などの眼疾患」「耳鳴り・嗅覚障害などの耳鼻疾患」「味覚障害・咳・喘息などの口舌咽喉疾患」 「顔面・筋などの麻痺・痙攣疾患」 「鬱・躁病・パニック障害」「潰瘍性大腸炎・過敏性腸症候群などの消化器疾患」「バセドウ・橋本病などの甲状腺疾患」「ネフローゼなどの泌尿器疾患」「関節疾患」「頭痛などの血管疾患」の《根本治癒》を目標に、安全で”痛くない”鍼術で『氣の調整』をします。当院のコンセプト、理念、治療方針をご覧下さい。 ご予約は電話:087-887-1466にどうぞ。 2019.03.03 Sunday
『自然妊娠できない/子宮筋腫』【治験例38】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために脈をみて、現在の体に流れる気(体内のあらゆる臓腑と連携するエネルギーのネットワークで、体質を決定づける)の「陰陽虚実」を診断し、鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして気の滞りを流すこと)をする治療をしています。なお、記事内容については個人情報保護法を遵法し、一部、割愛しています。 病院での不妊治療はタイミング法で行なっている。しかし、なかなか妊娠できない。 2)子宮筋腫 1年前、病院で、子宮筋腫が子宮外壁に3個(1cm位)、子宮筋層に小さい筋腫が5〜6個あると診断されている。手術は受けていない。特定の体質変化が起こっている。 3)基礎体温 2相を形成し正常である。月経周期も28〜30日で正常である。 4)頻尿 起床後から午前中にかけて、つまり午前7時から11時ごろまで30分に一度の排尿がある。
これまでの変化した体質を鍼で元に戻し、自然妊娠できる体質に改善する治療を行った。 子宮筋腫が発症していることから分かるように、生来の体質が、ある時期、それも随分前から変動し現在まで進行している。これは内因性の病で、患者様の体質が体の内の原因から変化して、その結果、病が発症したことがわかる。病院では子宮筋腫を手術で切除することが多いが、取り去っても変化した体質、すなわち、病気の本質である原因はそのまま残っている。さらに、そこから体質は徐々に悪化して、止まるということはありません。従って、子宮筋腫だけでなく、体質の変動(体を流れる特定のコントローラーとしての気の変動)に応じて、病が重くなったり、病の種類が増えてゆきます。これが内因性の病の特徴です。
4.治療結果 (1回目)自然妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を取り除く治療を行ってゆく。初回は、四診(問診や望診、聞診および脈診)を中心に時間をかけて詳細に行うため、1時間半の時間をいただいています。患者様の生まれた時から現在に至るまでの問題点を探り出します(事前にリストを作成していただいても、その場でお話しされても結構です。頭の中で病歴を整理しておいてください)。 (2回目)継続して同じ治療方針で鍼をした。 (4回目)排卵があった。高温期基礎体温は36.8〜36.9度を推移している。良好である。 (6回目)高温期は、通常の高温期日数(14〜15日)を過ぎて18日目で、基礎体温は36.75~37.0度を推移。期待。午前中の排尿が1時間に1度位になり回数が減少した。 (9回目)つわりがではじめた。ムカムカし、唾液が出る、ゲップも出る。便秘もある。つわりは、体に気の変動がない健康な人は起こらない。つわりがあるのは、体に体質の変動が残っているということです。つわりがないと赤ちゃんが元気でないのかしらと思っている方もいらっしゃるが、体質の変動がなければつわりはありません。妊娠中、および出産後の体調を考え、体質の変動がなくなるまで治療を継続するのが良いと話した。しかし、治療は残念ながら、ここで中断した。体質の変動が残ったままになった。
妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、赤ちゃんがなかなかできないとか、激しい生理痛や子宮筋腫、子宮内膜症は、体質変動という気が変化した原因から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかどうかのキーポイントです。根本治癒すると、驚いてしまうほどにその結果が現れます。 以上 『自然妊娠できない』【治験例まとめ1】|あん鍼灸院 予約;087-887-1466 2018.06.09 Saturday
『自然妊娠できない/子宮内膜症』【治験例37】|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 半年前から病院で不妊治療を行なっている。排卵誘発剤やホルモン剤の服用が治療の中心だった。人工授精を2回行なったが、妊娠はできていない。次は体外受精移植を行いたいという患者様の希望がある。 2)子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞) 1年前、病院で子宮内膜症が左卵巣にあると診断されて、その卵巣摘出手術を受けている。卵巣は6.5cmになっていた。現在、症状は出ていないが、再発の可能性がある。手術をしても、体質の変動(気の変化)はそのまま残っている。それを解決する必要がある。 3)基礎体温 低温期の基礎体温が高い。36.7〜36.9度近くあり、高温期の基礎体温に近い。排卵・月経は正常に起こっている。 ヒトは妊娠するために、卵子を育て遺伝情報などをきちんと写し込む為に身体の基礎体温を下げて行う(低温期)。その後、排卵。受精が完了するとともに基礎体温を上げて細胞分裂を促進させ、ヒトという個体を形成してゆきます(高温期)。このために、低温期と高温期という二相の基礎体温が不可欠です。低温期が高いと卵子をきちんと育てられず排卵ができません。高温期が低いと細胞分裂が進まず胎児が育ちません。特に「陽中の陽」の臓器と言われる、陽の気が最も必要な心臓がほぼ2ヶ月目(7週目から9週目)に、きちんと形成できません。それを取り戻す必要がある。 以上のことを、鍼で体質改善をして妊娠できる体質になるように治療を行いました。 4.基礎体温曲線 4ー1.卵巣・子宮と性ホルモン、および基礎体温曲線の関係 卵巣周期は、卵胞期/排卵/黄体期に分かれます(図2段目)。この周期は、図1段目のように下垂体前葉から分泌される2種類の性腺刺激ホルモン(FSH;卵胞刺激ホルモンとLH;黄体形成ホルモン)によって起こります。その性腺刺激ホルモンによって、図3段目のように卵巣からは卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。 4−2. 性周期 1)【4-1.図2段目】卵巣内で原始卵胞(胎生期の卵巣内に約700万個、思春期には約1万個)が発育を開始します。 しかしながら、この性周期は、あたかもFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)、卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)がコントロールしているかの様に見えますが、ホルモンは狼煙(のろし)で、いわゆる信号(サイン)の様なものです。もっとヒトの本質的なもの、すなわち「哺乳動物」の特徴は、身体が自分の体温をコントロールできることです。卵子をつくる段階では比較的低温で、受精着床後は細胞分裂を繰り返し胎児の成長を促すために高温で維持することが、この周期を達成するためには不可欠です。ヒトには、体温を上げる機能と下げる機能が備わっています。この機能がうまく働かないと基礎体温を微妙に調節できなくなるのです。
4−3.基礎体温曲線の実際 前述した様に、卵子を丁寧につくる低温期と細胞分裂を盛んに行い胎児を育てる高温期が排卵を挟んで形成されます。基礎体温は簡単にご自身の性周期を知ることができるとともに、その曲線が下図の様に綺麗に二層を形成できているかで、妊娠ができる体質であるかを知ることができます。 基礎体温曲線が全体に高い、例えば低温期でも36.7度以上あるとか、高温期はもっと高く37度を超えている様な場合です。基礎体温曲線が全体に低い、例えば低温期で36度以下、高温期でも36.7度に達していない様な場合です。また、低温期と高温期の差がなく二層を形成できていない場合、さらには、基礎体温のばらつきが激しく、高温期なのか低温期なのかがわからない様なこともあります。これらの場合、妊娠がなかなかできないのです。そこで、当院の治療は、変動した体温調節機能を気の調整で修復し、正常な基礎体温曲線に戻します。 病院では、基礎体温を毎日、測定する様な指導はほとんどありません。それは、ホルモン剤の投与を行っていて、基礎体温がホルモン剤によって左右され、患者様の本当の基礎体温が測定できないからです。病院でも真の基礎体温でなく、仮の基礎体温だと説明されている様です。ですから、基礎体温は、ホルモン剤を服用していない状態で測定しなければなりません。一度、服用するとその次の月まで影響します。当院ではその重要さを理解いただいて、毎日の基礎体温を測定しグラフを作成していただくか、スマートホンのアプリ付き基礎体温計で測定していただいています。
5.治療結果 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。 鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。 (5回目)排卵したかどうか、わからない。低温期基礎体温は36.7〜36.9度を推移している。低温期に高い基礎体温が続いている。 (6回目)病院で、ホルモン剤を使用した人工授精を実施した。しかし、妊娠はできなかった。 (14回目)病院で採卵しようとしたが、LH/FSHバランスが不良ということで採卵を中止している。 (15回目)低温期基礎体温は36.5~36.6度で安定してきた。 (18回目)病院で採卵をした。3個の胚盤胞を凍結保存できた。 (22回目)体外受精移植を行なった。 (23回目)妊娠がわかった。 (25回目)7週目。心拍を確認できた。 (27回目)インフルエンザに罹った。10週目。赤ちゃんは2cmほどに成長している。 (28回目)11週目。3.8cmに成長した。母子手帳が配布された。午後5時以降のつわりがひどくなってきた。吐き気がある。吐くこともある。午前中と夕方が眠い。重いつわりがあるのは、まだ体質変動が残っているということだ。つわりがないと赤ちゃんが元気でないのかしらと思っている方もいらっしゃるが、体質の変動がなければ、つわりは軽い。妊娠中および出産後の体調を考え、体質の変動がなくなるまで治療を継続することとした。 (31回目)15週目。つわりが軽くなってきた。 (32回目)16週目。脈の変動が少なくなってきた。 (34回目)19週目。つわりは少ない。脈の変動がなくなっている。気の変動がなくなり体質改善したと判断し、治療を終了した。赤ちゃんの体重は330グラムとのことでした。
この患者様は、体質改善に至るまで治療をされて鍼治療を終了された方です。妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの症状は、体質変動という気が変化した原因から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかどうかのキーポイントです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療された患者様です。 以上 『自然妊娠できない』【治験例まとめ1】|あん鍼灸院 2018.01.29 Monday
『自然妊娠できない/甲状腺機能低下症』【治験例36】|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 1年前に結婚、半年前から病院で不妊治療を行なっている。3ヶ月前から排卵誘発剤やホルモン剤(セキソビット、リファストン)を服用していたが、卵巣が腫れた。先月、人工授精を行なった。その時、ホルモン剤を注射したところ、またもや卵巣が腫れた。服用を中止したいと患者様の希望がある。 2)甲状腺機能低下症 5〜6年前から甲状腺機能が低下していると言われていた。前年12月、血液検査から甲状腺機能低下症と診断された。TSHは9であった。それから甲状腺ホルモン;チラジンを服用している。現在、TSH;1.65(正常値0.5~5.0)、F-T4;1.42(正常値0.9~1.7)、F-T3;2.42(正常値2.3~4.3)である。 3)子宮筋腫 子宮筋腫が子宮の外側に1個あり、筋腫は小さく、発症部位は問題ないが、腫瘍ができた原因がある。 4)右側卵管閉塞がある。 5)胃がチャポチャポいう。食後、腹部が膨満する。 6)日常、下痢と軟便を繰り返している。 鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。 4.治療結果 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。上記3にある様に色々な症状がある(一部を記載)。この病因を治癒させることが妊娠の必要十分条件です。と言っても、一つずつ、症状の原因を治してゆくわけではない。病因は一つ、多くても二つである。二つとは内因性と外因性の原因である。 鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。患者様はホルモン剤を使わない不妊治療を希望されている。 (4回目)昨日、排卵があった。基礎体温は36.75度まで上がった。高温期に入った。先月、高温期の基礎体温曲線はばらついていた。その原因は、ホルモン剤の服用である。卵胞ホルモン剤を服用すると体温が上昇するが、あたかも基礎体温が順調のように見える。しかし、実は仮の基礎体温で体の本当の基礎体温ではないのです。病院では基礎体温を十分チェックしないのは、それがわかっているからです。患者様はお腹の冷えを訴えていましたが、ここにきて暖かくなったと言います。これは、この原因から体内が冷えるという症状を呈しています。 (5回目)高温期の基礎体温は36.9~37.2度を推移した。その期間は13日間であった。以下、ずっと治療方針は変わらない。 (7回目)月経があった。低温期の基礎体温は36.4~36.6度を推移した。良好である。睡眠の質が上がり、朝までよく眠れるようになった。 (12回目)低温期の基礎体温は36.4~36.5度で安定した。 (13回目)風邪をひき、その後、大腸炎を引き起こした。下痢と激しい痛みがあり背中が張って痛い。何回も排便した。その治療に切り替えた。外因性である。 (15回目)午前8時頃、毎日1回の軟便や下痢があったが、それもなくなってきた。 (17回目)基礎体温曲線は、その形が標準となるくらいの綺麗な曲線だった。ホルモン剤を使わないで、人工授精を行なった。 (18回目)妊娠がわかった。7周目。つわりがある。吐き気がある。安定期近くまで治療を続けることになったが、残念ながら中断された。甲状腺機能低下症が治癒しておらず、甲状腺ホルモン値が正常になるまで続けられた方が良いと伝えていたが、残念です。しかし、妊娠されて本当に良かった。すくすくと成長されることを祈っております。
妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、体質変動によって、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの甲状腺機能低下症などは体質変動から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかのキーポイントです。体質改善するまで、もう少しなのです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療して終わっていただきたかったのが、心残りです。 以上 あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ1】 2017.05.31 Wednesday
『自然妊娠できない/低温期の基礎体温が高い』【治験例34】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。 この患者様の問題点は、低温期の基礎体温が高いということです。基礎体温曲線の乱れは、一つには、発熱と冷却を司る経絡を流れるエネルギー(気)の不調和から起こる。もう一つには、ホルモン剤の長期にわたる投与によるものが多い。 鍼で全身の気の調整を行う治療を開始した。治療後、視界が明るくなったという。 (3回目)人工授精は陰性で、生理があった。生理後、低温期の基礎体温が36.4度に下がっていた。 (5回目)人工授精は陰性で、生理があった。ここで、自然妊娠を目指すことを決意された。 (6回目)緊張性頭痛があった。頭が締め付けられているようだった。今、低温期である。基礎体温は36.3~36.5度まで低下していた。治療前は、低温期の基礎体温が36.7度もあったが、正常になった。治療方針は続行した。 (7回目)排卵があった。検査薬でチェックすると陽性であった。生理開始から排卵までの低温期は18日間であった。今日は37.4度であった。 (8回目)排卵後、基礎体温は36.7~37.0度まで上昇した。全て、36.7度以上で推移し、良好な基礎体温曲線を描いていた。妊娠検査薬で調べた所、陽性反応が出た。 (9回目)高温期が続いている。自然妊娠でした。病院検査で胎嚢が見えた。5週目である。 (10回目)8週目。つわりがある。患者様の体質変化がまだ残っているので、つわりが出ることは避けれない旨を伝えた。体質改善がきちんとできるよう、もう少し治療を続けるよう伝えた。目標は16週まで。病院で心音を確認した。 (11回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。患者様のご希望で今回をもって治療を終了した。体質改善はまだ、完了していない。少し残念でした。頭痛、肺の粒状影があったが、それらの原因を取り去って治療を終了すればもっと良かったと思う。体質改善をきちんと完了していれば、2子目は「自然妊娠」がすんなりできると思う。実際に、他の患者様から、そのような報告をいただいている。 あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】 2017.04.17 Monday
『自然妊娠できない/卵管閉塞』【治験例33】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 5)踵と母趾球の肌肉が痩せて柔らかい。 鍼灸治療で体質改善をして第2子を授かりたいと来院されました。 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。 (6回目)月経以降、基礎体温のばらつきがある。このばらつきを無くし、さらに高温期と低温期がきちんと別れるように鍼で治療してゆく。本日、排卵があった。 (13回目)病院ではホルモン剤を使用しないで自然採卵をする方針だ。 (18回目)採卵をしようとしたが、排卵した後だった。排卵した後の空洞が見えた様だ。翌月は卵胞は見えたが卵子がなかった。 (31回目)患者様は、病院にて保存凍結卵を使用した体外受精移植を実施した。内膜は8.7mm。足裏の肌肉が痩せて、歩くと骨が当たって痛いと訴え始めた。靴の中敷きを入れている。 (33回目)妊娠結果が出た。残念な結果に終わった。治療方針を変更した。 (36回目)足裏の痛みが治っている。中敷のない靴でも痛みなく普通に歩ける様になった。自然に排卵があった。体温は36.8度に上昇した。 (38回目)高温期が続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。先月の生理から35日(通常は28〜30日の周期)経つが、まだ生理がこない。病院にゆくと胎嚢が見えた。ドクターが驚いたそうです。自然妊娠でした。 (39回目)妊娠が確定した。心音が聞こえるまで不安だと言う。赤ちゃんの心臓が形成される8週目まで待つことにした。 (41回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。 (45回目)18周目。順調である。胎児の重さは約200g。心臓も指も動いている。母体の血圧は105/51mmHgになっていた。脈状は正常に戻っていた。今回をもって治療を終了した。 あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ1】 2017.03.16 Thursday
『自然妊娠できない』【治験例32】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 5)不整脈があるが、自覚はない。 6)口唇ヘルペスによく罹患する。 鍼灸治療で体質改善をして「自然妊娠」したいと来院されました。 治療方針は、以下ずっと同じです。 (6回目)翌月の月経以降、基礎体温のばらつきがあるけれども本日、排卵があった。 (7回目)高温期が2週間、続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。治療開始から2ヶ月、排卵がきちんとあった。次の治療時に分かったが、妊娠検査薬で陽性が出た。 (12回目)12週目。つわりもなく体調が良い。脈状の変動は少なくなりつつある。 あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】 2017.01.23 Monday
『自然妊娠できない/弓状子宮』【治験例31】|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 3.現病歴と症状 5)月経前になると、上半身が熱っぽく火照り下半身臀部から下が冷える。 6)胃もたれがある。 7)ドライアイである。 8)花粉症がある。一年中、目がかゆく赤い。鼻炎もある。朝と就寝前が激しい。 東洋医学では、双角子宮のような子宮の変形は生まれつきの変形も中にはあろうが、ほとんどは子宮の中心に働く求心力(陽の力)によって子宮内腔の底部(子宮内膜が成長するところ)が中心に向かって凹んで変形したもので、後天的なものと考えます。 (16回目)月経があった。 (18回目)採卵から5日後、体外受精移植をした。治療方針は同じ。 (19回目)その後、月経がこない。着床していた。妊娠でした。 (その後、出産予定通りに元気な赤ちゃんが誕生したとの連絡をいただきました。)
2017.01.04 Wednesday
『自然妊娠できない』【治験例30】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 (5回目)しばらくして、胎嚢が見えるが胎児が確認できないと来院。6週目。卵黄胞が大きいまま残っていた。1ヶ月後、自然に生理が起こった。しっかりした妊娠維持ができるように、継続してきちんと体質改善をするように話した。治療方針は前回と同じである。 (14回目)風邪をひきやすかったが、もう半年になるが一回も罹っていない。
その後、盛夏に赤ちゃんを連れて来院されました。可愛い赤ちゃんでした。喜びが溢れていました。
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】 2016.01.03 Sunday
『自然妊娠できない/無月経・無排卵』【治験例29】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2015.11.30 Monday
『自然妊娠できない/双角子宮』【治験例28】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2015.09.17 Thursday
『自然妊娠できない/無排卵・血尿症』【治験例27】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2015.05.22 Friday
『自然妊娠できない』【治験例まとめ3】|あん鍼灸院
『自然妊娠できない』【治験例】 をまとめます。
鍼灸治療で体質改善して自然妊娠したいと来院されました。 (5回目)しばらくして、胎嚢が見えるが胎児が確認できないと来院。6週目。卵黄胞が大きいまま残っていた。1ヶ月後、自然に生理が起こった。しっかりした妊娠維持ができるように、継続してきちんと体質改善をするように話した。治療方針は前回と同じである。 (14回目)風邪をひきやすかったが、もう半年になるが一回も罹っていない。
3.現病歴と症状 5)月経前になると、上半身が熱っぽく火照り下半身臀部から下が冷える。 6)胃もたれがある。 7)ドライアイである。 8)花粉症がある。一年中、目がかゆく赤い。鼻炎もある。朝と就寝前が激しい。 東洋医学では、双角子宮のような子宮の変形は生まれつきの変形も中にはあろうが、ほとんどは子宮の中心に働く求心力(陽の力)によって子宮内腔の底部(子宮内膜が成長するところ)が中心に向かって凹んで変形したもので、後天的なものと考えます。 (16回目)月経があった。 (18回目)採卵から5日後、体外受精移植をした。治療方針は同じ。 (19回目)その後、月経がこない。着床していた。妊娠でした。 (その後、出産予定通りに元気な赤ちゃんが誕生したとの連絡をいただきました。) 1. 主訴 5)不整脈があるが、自覚はない。 6)口唇ヘルペスによく罹患する。 鍼灸治療で体質改善をして「自然妊娠」したいと来院されました。 治療方針は、以下ずっと同じです。 (6回目)翌月の月経以降、基礎体温のばらつきがあるけれども本日、排卵があった。 (7回目)高温期が2週間、続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。治療開始から2ヶ月、排卵がきちんとあった。次の治療時に分かったが、妊娠検査薬で陽性が出た。 (12回目)12週目。つわりもなく体調が良い。脈状の変動は少なくなりつつある。 1. 主訴 5)踵と母趾球の肌肉が痩せて柔らかい。 鍼灸治療で体質改善をして第2子を授かりたいと来院されました。 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。 (6回目)月経以降、基礎体温のばらつきがある。このばらつきを無くし、さらに高温期と低温期がきちんと別れるように鍼で治療してゆく。本日、排卵があった。 (13回目)病院ではホルモン剤を使用しないで自然採卵をする方針だ。 (18回目)採卵をしようとしたが、排卵した後だった。排卵した後の空洞が見えた様だ。翌月は卵胞は見えたが卵子がなかった。 (31回目)患者様は、病院にて保存凍結卵を使用した体外受精移植を実施した。内膜は8.7mm。足裏の肌肉が痩せて、歩くと骨が当たって痛いと訴え始めた。靴の中敷きを入れている。 (33回目)妊娠結果が出た。残念な結果に終わった。治療方針を変更した。 (36回目)足裏の痛みが治っている。中敷のない靴でも痛みなく普通に歩ける様になった。自然に排卵があった。体温は36.8度に上昇した。 (38回目)高温期が続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。先月の生理から35日(通常は28〜30日の周期)経つが、まだ生理がこない。病院にゆくと胎嚢が見えた。ドクターが驚いたそうです。自然妊娠でした。 (39回目)妊娠が確定した。心音が聞こえるまで不安だと言う。赤ちゃんの心臓が形成される8週目まで待つことにした。 (41回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。 (45回目)18周目。順調である。胎児の重さは約200g。心臓も指も動いている。母体の血圧は105/51mmHgになっていた。脈状は正常に戻っていた。今回をもって治療を終了した。
1. 主訴 鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。 この患者様の問題点は、低温期の基礎体温が高いということです。基礎体温曲線の乱れは、一つには、発熱と冷却を司る経絡を流れるエネルギーの不調和から起こる。もう一つには、ホルモン剤の長期にわたる投与によるものが多い。 鍼で全身の気の調整を行う治療を開始した。治療後、視界が明るくなったという。 (3回目)人工授精は陰性で、生理があった。生理後、低温期の基礎体温が36.4度に下がっていた。 (5回目)人工授精は陰性で、生理があった。ここで、自然妊娠を目指すことを決意された。 (6回目)緊張性頭痛があった。頭が締め付けられているようだった。今、低温期である。基礎体温は36.3~36.5度まで低下していた。治療前は、低温期の基礎体温が36.7度もあったが、正常になった。治療方針は続行した。 (7回目)排卵があった。検査薬でチェックすると陽性であった。生理開始から排卵までの低温期は18日間であった。今日は37.4度であった。 (8回目)排卵後、基礎体温は36.7~37.0度まで上昇した。全て、36.7度以上で推移し、良好な基礎体温曲線を描いていた。妊娠検査薬で調べた所、陽性反応が出た。 (9回目)高温期が続いている。自然妊娠でした。病院検査で胎嚢が見えた。5週目である。 (10回目)8週目。つわりがある。患者様の体質変化がまだ残っているので、つわりが出ることは避けれない旨を伝えた。体質改善がきちんとできるよう、もう少し治療を続けるよう伝えた。目標は16週まで。病院で心音を確認した。 (11回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。患者様のご希望で今回をもって治療を終了した。体質改善はまだ、完了していない。少し残念でした。頭痛、肺の粒状影があったが、それらの原因を取り去って治療を終了すればもっと良かったと思う。体質改善をきちんと完了していれば、2子目は「自然妊娠」がすんなりできると思う。実際に、他の患者様から、そのような報告をいただいている。
*HbA1c値とは、赤血球中のヘモグロビンに血液中のブドウ糖(グルコース)が結合したグリコヘモグロビン量のヘモグロビン全量に対する割合(%)をあらわす。血糖値が高いほど、高血糖の状態が長く続くほど、HbA1c値が増加する。また、HbA1c値はいずれの時間帯に採血しても大きな変化がない特徴を持つ。グリコヘモグロビンは一度できるとその赤血球が死ぬまで消滅しない。そして赤血球は約4カ月の寿命で、HbA1c値はその平均年齢ともいえる過去1〜2カ月間の血糖コントロール状態を反映したものとなります。通常、「赤血球」100個の中で、糖結合タイプは5個(すなわち、5%)ほどですが、高血糖になって「糖」が多くなると、6~10個(すなわち、6~10%)になる。正常範囲は、HbA1c値6.5%以下。
2)2年前から病院で不妊治療をしている。不妊治療は、相談機関と話をして体外授精移植を考えている。病院からHbA1c値が6.5%以上の場合、生まれてくる子供に影響を与えるので妊娠を控えるように言われている。 3)子宮筋腫が子宮の着床位置に1個あり大きさは3僂任△襦子宮筋腫は3ヶ月前に別の病院で切除手術を受けた。6ヶ月間は妊娠不可と指導されている。 4)右側卵管閉塞がある。 5)月経周期が23〜25日と短い。高温期が短く、基礎体温が上昇しにくい。 鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。 一般に「糖尿病」は、その原因の説明として主にインシュリンの量の問題として議論されます。 例えば、「糖尿病情報センター」によれば 1)1型糖尿病は、膵臓からインスリンがほとんど出なくなるため、血糖値が高くなる。注射でインスリンを補う治療が必須となる(インスリン依存状態)。膵臓の機能低下があり十分なインスリンを作れなくなってしまう状態で、細胞の入り口を開けるための鍵(インスリン)が不足しているので、糖が細胞内に入れず血液中にあふれてしまう(インスリン分泌不足)。 2)2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりすること(インスリン抵抗性)によって血糖値が高くなる。その原因は遺伝的な影響に加えて、運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になるとインスリンが働きにくくなるといわれている。 このように、病気の説明はインスリンというホルモンにほとんど集中しています。しかも、インシュリン抵抗性などの本質がわかりにくい。
しかし、動物の体というのはインスリンという狼煙(のろし、指示、スイッチ)も重要ですが、「食物から糖質を吸収し血液中に集めると、それを肝臓で形が違う糖に変換し、変換した糖を主に筋肉に貯蔵する、そして、必要に応じて、その貯蔵した糖を元の形の糖に戻して血液中に放出しエネルギー産生に使用する仕組み」を備えています。 詳しくいうと、食物に含まれる糖質が消化吸収され、グルコースという糖になり、さらに血液により全身に運ばれエネルギーとして利用される。消費せずに余ったグルコースは、肝臓で一時的にグリコーゲンという糖に変換されて人体中、最も量が多い筋肉に貯蔵される。これを【糖代謝】という。これは、膵臓にあるα、β細胞から分泌されるそれぞれインスリン、グルカゴンというホルモンにより糖代謝の作動を指示される。特に問題なのは、筋肉にどのくらい糖を貯蔵できるかがポイントになる。筋肉は貯蔵庫(ストッカー)なのです。 まとめると A.血液中に糖が余って血糖量が増加すると→膵臓β細胞から「インスリン」が分泌→糖「グルコース」が「グリコーゲン」に変換されエネルギー源として筋肉に貯蔵される。 B.血糖量が減少すると→膵臓α細胞から「グルカゴン」が分泌→筋肉に貯蔵されていた「グリコーゲン」が「グルコース」に変換され血液中に出てエネルギー産生に消費される。
この観点から『糖「グルコース」を筋肉に効率よく大量に「グリコーゲン」の形で貯蔵できるようにすること、そして、貯蔵したグリコーゲンを血液中にグルコースとして早く移動できるようにすることが糖尿病の治療方針』と考えます。
東洋医学では、これを「陰陽」として捉えています。筋肉中にグルコースをグリコーゲンの形で貯蔵することは求心性のベクトルで捉え「陽」の力、筋肉に貯蔵されたグリコーゲンを血液中に移動する遠心性のベクトルを「陰」の力とみます。この陰陽のバランスがヒトの恒常性(いつも健康で元気な状態を維持すること)を保ちます。もし、筋肉に脂肪が蓄積された肥満の方はすでに筋肉の糖貯蔵可能部分を脂肪が占拠しているわけで、グリコーゲンを貯蔵できにくいことがお分かりでしょう。また、筋肉量の少ない痩せ型の貧弱な体質の方も貯蔵量に制限があります。ちなみにグリコ(株)のキャラメルは、グリコーゲンの最初3文字です。 この患者様は、インスリンが少なく、さらにグルコースをグリコーゲンの形で筋肉に貯蔵できていなかったため、血液中のグルコースを使い切っても生体を維持するエネルギーが不足したため、筋肉中に貯蔵していた脂肪を分解しエネルギーを産生したことが血液中のケトン体からわかります。ケトン体は脂肪分解産物です。 筋肉の糖貯蔵機能と体の恒常性を復元することが鍼治療の目標です。
5.治療結果 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。 この患者様の問題点は、糖尿病を発生したご自身の体質から、上記循環や妊娠期間中の胎児成長の維持が難しくなったために妊娠がなかなかできなかったと考えられます。 鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。 (15回目)基礎体温表をつけている。高温期の基礎体温が36.7度以上にならなかった。さらに高温期の期間が4日間だった。10日不足する。HbA1c値は6.8%だった。基礎体温は、上記の循環が正常に動いているかを知るために、大切です。当院では、これを重要視します。 (33回目)高温期の基礎体温は未だ上がらない。36.7度以下であった。患者様から、2ヶ月先に病院で体外受精移植をする希望があった。 (36回目)高温期の基礎体温が36.9度に上昇した。しかし、その期間は3日間だけだった。HbA1c値は6.9%で変化がなかった。 (41回目)大学病院を受診したところ、子宮癌検診で「高度子宮頸細胞異形成」と診断された。良性だった。しかし、円錐切除術で異形成部分を手術することになった。 (45回目)このところ、高温期の基礎体温は36.7度以上で推移し6日間続いている。ここで、考え方を変更した。基礎体温が高温期に十分、上がらずとも、糖尿病が良くなれば筋肉に糖を貯蔵できるようになり、それを熱に変えることができるようになる。HbA1c値の数値を下げることにした。 (63回目)HbA1c値が6.8%になった。生理があった。高温期の基礎体温は、36.7~36.8度が5日間続いた。日数は短いが、36.8度まで上昇した。周期は25日で短い。 (67回目)排卵日から、もう16日間、高温期が続いている。下腹部が重いという。基礎体温は36.9〜37.2度を維持している。随分、上昇した。 (68回目)妊娠検査薬で陽性が出た。自然妊娠でした。翌日、病院へ行き、検査で胎嚢が確認できた。6週目である。 (71回目)8週目。出血が続いている。胎嚢は成長が停止している。残念ながら、その翌週、流産した。大変、悲しまれ、体外受精移植を考えたいとおっしゃいました。今回は残念だったが、母体は生命の誕生を学習したはずである。他の患者様にも同様な事例があります。1回目の自然妊娠がうまくゆかなくても、2回目はたやすく自然妊娠することが多いのです。母体の知恵と思います。そのようなことを話し合い、患者様は次も自然妊娠で進める決心をしました。 (76回目)HbA1c値が6.6%になった。 (81回目)HbA1c値が6.4%になった。 (83回目)排卵日より高温期の基礎体温が36.8〜37.0度でもう13日間続いている。 (84回目)2度目の自然妊娠がわかった。高温期は20日間、継続している。生理から30日目である。 (87回目)胎嚢の大きさは8.9mm、7週目で心音を病院で確認できた。翌週、HbA1c値が6.3%になった。つわりがあるが、吐き気はない。食事は問題なく食べれる。子宮頸の円形切除術を昨年、受けている。再度の手術の勧めが病院からあったが、早産の可能性と破水のリスクが大きいという。ご夫婦は話し合い、再手術を受けないことを決心した。 (93回目)HbA1c値が6.2%になった。15週目。胎児は頭から尻まで8cmに成長して良好だという。安定期に入るが治療を続けることにした。 (96回目)HbA1c値が6.1%になった。毎月、0.1ずつ低下している。19週目。基礎体温は36.5〜36.9度で推移している。 (100回目)HbA1c値が6.0%になった。23週目。胎児は550グラムで良好である。 (103回目)HbA1c値が5.9%になった。26週目。胎児は1,200グラムで良好である。 (109回目)出産を約1ヶ月後に控え、胎児は1,800グラムで良好な成長をしている。本日をもって治療を終了した。
表1 治療中のHbA1c値(%)の推移
この患者様の1型糖尿病はHbA1c値が6.9%から5.9%まで低下した。一度、6.4まで低下していたが、基礎体温の低下があり治療方針を変更した。その後、『基礎体温は当面、上がらずとも糖尿病が良くなれば筋肉に糖を貯蔵でき、それを熱に変えることができるようになる』と考え、治療方針をその時点に戻した。それが良い結果をもたらした。 HbA1c値6.8%時点で初めて自然妊娠したが、残念ながら流産した。その後の2度目の自然妊娠はHbA1c値が6.4%で、母体が妊娠を継続できると判断したと思う。さらに、患者様の治療を進めるにつれて、基礎体温曲線は高温期と低温期を形成し、それぞれの正常な基礎体温と期間を保持できるようになったことが妊娠の大きい要因と考えます。 2度目の自然妊娠以降のHbA1c値がずっと低下し続けたのは、妊娠中、胎児が糖を消費したためではないかと思われるかもしれません。しかし、2度目の自然妊娠前までに、HbA1c値はすでに6.9%から6.4%まで0.5%低下して1型糖尿病は改善の方向にあった。従って、これ以降、胎児の成長に糖を消費したためにHbA1c値がさらに低下したとは考えにくい。インスリン1日投与量はずっと一定であった。
1ヶ月後、元気な男の子を出産したと連絡を受けました。2,900グラムでした。元気にすくすくと成長されますように。大変嬉しい。一段落して、赤ちゃんがお腹にいない状態で糖尿病の治療を続ければ、より良い結果が得られるものと考えています。 『自然妊娠できない/甲状腺機能低下症』【治験例36】
1年前に結婚、半年前から病院で不妊治療を行なっている。3ヶ月前から排卵誘発剤やホルモン剤(セキソビット、リファストン)を服用していたが、卵巣が腫れた。先月、人工授精を行なった。その時、ホルモン剤を注射したところ、またもや卵巣が腫れた。服用を中止したいと患者様の希望がある。 2)甲状腺機能低下症 5〜6年前から甲状腺機能が低下していると言われていた。前年12月、血液検査から甲状腺機能低下症と診断された。TSHは9であった。それから甲状腺ホルモン;チラジンを服用している。現在、TSH;1.65(正常値0.5~5.0)、F-T4;1.42(正常値0.9~1.7)、F-T3;2.42(正常値2.3~4.3)である。 3)子宮筋腫 子宮筋腫が子宮の外側に1個あり、筋腫は小さく、発症部位は問題ないが、腫瘍ができた原因がある。 4)右側卵管閉塞がある。 5)胃がチャポチャポいう。食後、腹部が膨満する。 6)日常、下痢と軟便を繰り返している。 鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。 4.治療結果 妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。上記3にある様に色々な症状がある(一部を記載)。この病因を治癒させることが妊娠の必要十分条件です。と言っても、一つずつ、症状の原因を治してゆくわけではない。病因は一つ、多くても二つである。二つとは内因性と外因性の原因である。 鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。患者様はホルモン剤を使わない不妊治療を希望されている。 (4回目)昨日、排卵があった。基礎体温は36.75度まで上がった。高温期に入った。先月、高温期の基礎体温曲線はばらついていた。その原因は、ホルモン剤の服用である。卵胞ホルモン剤を服用すると体温が上昇するが、あたかも基礎体温が順調のように見える。しかし、実は仮の基礎体温で体の本当の基礎体温ではないのです。病院では基礎体温を十分チェックしないのは、それがわかっているからです。患者様はお腹の冷えを訴えていましたが、ここにきて暖かくなったと言います。これは、この原因から体内が冷えるという症状を呈しています。 (5回目)高温期の基礎体温は36.9~37.2度を推移した。その期間は13日間であった。以下、ずっと治療方針は変わらない。 (7回目)月経があった。低温期の基礎体温は36.4~36.6度を推移した。良好である。睡眠の質が上がり、朝までよく眠れるようになった。 (12回目)低温期の基礎体温は36.4~36.5度で安定した。 (13回目)風邪をひき、その後、大腸炎を引き起こした。下痢と激しい痛みがあり背中が張って痛い。何回も排便した。その治療に切り替えた。外因性である。 (15回目)午前8時頃、毎日1回の軟便や下痢があったが、それもなくなってきた。 (17回目)基礎体温曲線は、その形が標準となるくらいの綺麗な曲線だった。ホルモン剤を使わないで、人工授精を行なった。 (18回目)妊娠がわかった。7周目。つわりがある。吐き気がある。安定期近くまで治療を続けることになったが、残念ながら中断された。甲状腺機能低下症が治癒しておらず、甲状腺ホルモン値が正常になるまで続けられた方が良いと伝えていたが、残念です。しかし、妊娠されて本当に良かった。すくすくと成長されることを祈っております。
妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、体質変動によって、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの甲状腺機能低下症などは体質変動から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかのキーポイントです。体質改善するまで、もう少しなのです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療して終わっていただきたかったのが、心残りです。 2015.02.08 Sunday
『自然妊娠できない』【治験例24】|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2014.12.15 Monday
『自然妊娠できない』【治験例23】|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2014.12.11 Thursday
『自然妊娠できない』【治験例22】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2014.05.29 Thursday
『自然妊娠できない』【治験例21】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善” をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の生気の不足を補い、または生気の働きを妨害する邪気を患者様から取り除くこと、生気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2014.04.28 Monday
『自然妊娠できない/卵管閉塞』【治験例20】《自然妊娠》|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病を根本から治すことが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(生気の不足を補い、または生気の働きを妨害する邪気を取り除くこと、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 2014.02.23 Sunday
『自然妊娠できない』【治験例19】|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病を根本から治すことが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(生気の不足を補い、または生気の働きを妨害する邪気を取り除くこと、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
2013.12.01 Sunday
『自然妊娠できない』【治験例18】|あん鍼灸院
あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病を根本から治すことが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(生気の不足を補い、または生気の働きを妨害する邪気を取り除くこと、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。 |
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