あん鍼灸院

香川県高松市木太町にある脈診調氣鍼法はり専門 『あん鍼灸院』 です。
お悩みの「爪甲剥離症」「リウマチ・ヘバーデン結節症」「アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱症などの皮膚疾患」「花粉症などのアレルギー疾患」 「自然妊娠できない」「子宮内膜症・月経異常などの婦人疾患」「糖尿病」「緑内障などの眼疾患」「耳鳴り・嗅覚障害などの耳鼻疾患」「味覚障害・咳・喘息などの口舌咽喉疾患」 「顔面・筋などの麻痺・痙攣疾患」 「鬱・躁病・パニック障害」「潰瘍性大腸炎・過敏性腸症候群などの消化器疾患」「バセドウ・橋本病などの甲状腺疾患」「ネフローゼなどの泌尿器疾患」「関節疾患」「頭痛などの血管疾患」の《根本治癒》を目標に、安全で”痛くない”鍼術で『氣の調整』をします。当院のコンセプト、理念、治療方針をご覧下さい。
ご予約は電話:087-887-1466にどうぞ。
『食後高血糖/頭痛』【治験例2】|あん鍼灸院
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    あん鍼灸院は、患者様の症状を一時的にとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり再発しないように”根本治療”することが最も大切であると考えています。そのために体と病、および経絡の気を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図り生命を統制すること)をする治療をしています。
    ここでの治験例は症状の治癒経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

    1.主訴
    食後高血糖/頭痛


    2.患者様
    40歳代前半 女性

    3.現病歴と症状
    1)頭痛

    2ヶ月前から頭痛が起こり出した。こめかみがズキズキし、目の奥が痛い。午前5時頃、頭痛が起こり出し、午前6時半くらいに鎮痛剤を服薬している。午前11時、さらに午後6時頃に頭が痛み出す。1日3回、服薬している。鎮痛剤は欠かせない。これは「偏頭痛」で、後頸部から頭部にかけての筋膜の凝りからくる「緊張性頭痛」ではない。

    2)食後高血糖

    食後血糖値が血中150~220mg/dlくらいに上昇する(食後2時間後血糖の正常域;140mg/dl未満、空腹時血糖の正常域;100mg/dl未満)。食後高血糖体質になっている。HbA1cは5.6〜6.0で正常である(正常域;6.5以下)。糖尿病が多い家系という。

    東洋医学の鍼で治したいと来院されました。

     
    4.治療結果

    (1回目)脈診と腹診、および問診等に基づいて、鍼術を以て経絡に対し気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「原因」(結果ではない)が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。
    鍼は細く柔らかい直径0.15ミリ程の銀製鍼(ディスポーザー)を使い、皮膚に0.1〜0.2mm程、非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に鍼を刺された感覚はありません。そこで行う「気の調整」が当院の最大の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下のそれを使い、鍼を以って皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様は、健康を維持する動態平衡が崩れて発症しています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、患者様と施術者の精密な連絡橋です。

    (2回目)早くも治療翌日の昼頃から頭痛がなくなった。今も痛くない。

    (6回目)目の奥が痛み出しそうになるが、すぐ治る。

    (15回目)頭痛がまた出てきた。しかし、今回のみで、それ以降、頭痛が消失している。しかし、眩しいというので瞳孔の左右差を診た。そうすると瞳孔の開きが左右で差がある。小学5年性からあり、患者様自身で気づいたのは20歳頃である。ピントを合わせにくい。トンネルを抜ける時に眩しい。テニスのボールをスマッシュしようとした時、室内の天井からの光でボールが眩しくぼやける。「散瞳」である。片方の眼の瞳孔が開いたままになって眼に入ってくる光の量を調節することができにくく眩しく感じる。この症状は良くある(【外傷性散瞳【治験例1】)。

    (21回目)散瞳による眩しさを感じなくなった。ピントも合わせやすくなった。

    (26回目)月経直前から前半にかけての生理痛がなくなった。月経1日目がもっとも痛かった。

    (31回目)HbA1cを測定したところ、6.0であった。正常である。

    (33回目)他の自覚症状が、次第に減少している。

    (39回目)食後血糖値(昼食2時間後)が150〜220mg/dlとまだ高いが、その他の症状は全くなくなった。

    (41回目)食後高血糖以外の全ての自覚症状も脈の変動もなくなった。根本治癒が近い。

    (43回目)食後2時間後血糖値が110〜120mg/dlに低下した。脈の変動は4回続けて平常(血液が層流をなして流れている)を維持している。図1を参照すると、食前血糖値(青色折れ線グラフ)は血中110mg/dl付近を推移して安定している。当初、昼食2時間後の血糖値は150〜220mg/dl付近にあり、食後高血糖体質をあらわしていた。42回目の治療以降、図では3/16〜19にあたり食後2時間後血糖値は、ほぼ110〜140mg/dlに低下している。食後血糖値が正常になりつつある。このデータは患者様ご自身が昼食前後の血糖値を測定したものです。患者様がいうように、家系に糖尿病の人が多いということで、その体質を持っていた。つまり、将来、糖尿病になる可能性が高かった。これまでの体質改善治療で『根本治癒』ができているので、将来、それはないと言える。

    (図1.食前・食後血糖値の推移)

     

    (44回目)4/18、1ヶ月後の治療。体調はすこぶる良い。頭痛はずっと起こっていない。体重が1ヶ月前から2Kg減少した。症状は何もなくなり根本治癒している。本日で治療を終了した。今後、1ヶ月毎、3ヶ月間チェックを続け、さらに半年後に1回、脈チェックをする予定です。

     

    (さらに1ヶ月後)5/10、患者様に昼食前および昼食2時間後の血糖値などを測定していただいた。昼食前血糖値(午前11時)は111mg/dl、昼食後2時間後血糖値は136mg/dlであった。夕方17時は97mg/dlであった(図、5/10参照)。患者様は食後2時間血糖値が当初、200を越えることがあったので、すごく改善しているとおっしゃっていました。これで安心です。


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    (遠方よりお越しの患者様へ)

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    | あん | 『機↓況薪尿病』 | 17:14 | comments(0) | - |
    新型コロナウィルス緊急事態に関する診療再開について(5/8〜)
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      患者様

      2020年5月4日

      あん鍼灸院

      新型コロナウィルス緊急事態に関して、あん鍼灸院では4月24日から5月6日まで一時休診しています。

      5月4日の緊急事態宣言延長の内容を鑑み、新型コロナウィルス渦中ではございますが、5月8日(金)から診療を再開致します。再開にあたって、これまで以上に次を順守し治療致します。

      どうぞご協力をお願い致します。

      ご予約および変更は、事前にお送りしているメッセージ(ショートメール)にてご返信ください。尚、新規患者様のご予約は、5月8日から受付致します。

       

      1)ご予約の患者様、お一人毎に対する施術者の手洗いと消毒  

      2)患者様入退室時の手消毒(お願い、消毒用アルコールを備えています)

      3)マスク装着(お願い、患者様と施術者)

      4)室内の強制換気と空気清浄

      以上

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      | あん | 営業日・診療時間 | 21:50 | comments(2) | - |
      東洋医学からみる『皮膚の電気』|あん鍼灸院
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        「皮膚は電気を通す組織で、電池である」

        傳田光洋氏は著書「皮膚は考える」(2005年 岩波書店発行)で、そう述べています。(2009年より資生堂グローバルイノベーションセンター主幹研究員 2010年から科学技術振興機構CREST研究員兼任)。

        傳田光洋氏のいう皮膚は、電気を通す組織であり「電池」であると表現したところが興味深い。この本を数年前に手にした時、皮膚研究者の方が東洋医学のことを考えていることに本当に驚きました。氏によれば1982年、Journal of American Physiology(アメリカ生理学誌)に「表皮はパワフルな電池である」、つまり皮膚電位があるという論文が掲載された。これは知っています。それ以降、傳田氏などの皮膚研究者は研究を積み重ねた。が、皮膚表面にある電位(電圧)の研究に終わっているようだ。氏は皮膚研究者ですが、著書の中で鍼術に触れています。しかし、その鍼術に対して、解らないものとして疑問を投げかけています。にもかかわらず、著書の最後の章や結びでは、東洋医学と皮膚について熱く語られている。著者の最も研究したいことではないか。皮膚を研究していると鍼術という医療に少し興味が湧いてくると思います。皮膚に鍼を少し刺し鍼術を施せば、良くも悪しくも体の状態が変化するものですから。おそらく、皮膚科学というジャンルは、東洋医学の陰陽論や鍼術を研究すれば宇宙が生み出した生物とはどういうものかということがおぼろげにわかるのではないかと思う。東洋医学を学ぶ時、鍼をするということは皮膚のケラチノサイトの膜電位を変化させ、さらに深い場所に伝わり、やがて神経系に作用すると教科書で教えられます。しかし、神経とは切り離して考えるのが正しい。どうしても内臓と神経、そして集中制御装置の脳が身体を管理しているとすぐ脳裏に浮かんでくるのです。しかし、その考え方を取り除くと見えてくるものがあります。私も勉強しだした当初、東洋医学が難解でした。そう、何のことを言っているのか、頭に入ってこないのです。教育で理解できる考え方を獲得出来ていないのです。しかし、解らない、意味不明と言ってそれを切り捨てるのではなく、我慢して陰陽論という大局から宇宙自然の森羅万象を読む努力をすると理解できるようになりました。不思議なことに、その発想をしてゆくと治療の難題が解けるようになったのです。陰陽論を紐解いて実際の現代世界に当てはめると、そうであったのかと頷きます。その過程を踏まないと陰陽論の「理釈」はなかなか難しいようです。因みに陰陽論は、『宇宙世界の本質は陰陽一気で成り立ち、陰陽の「対立」と「統一」によるものである』というものです。生命体は「対立」と「統一」を絶え間なく繰り返し、一言で言うと「動態平衡」を瞬時、絶え間なくずっと繰り返し、生命を統制しています。骨の破壊と成長もその一つです。私は、体には発電機構(電気を発生させる=遠心性=陰)と蓄電機構(電気を貯める=求心性=陽)があり、そのエネルギーを使い生命体は「動態平衡」を維持していると考えています。これも陰陽の対立と統一です。とは言っても、私は臨床治療が主体ですので基礎研究ができていません。偉そうな分かったようなことを言いましたが、あくまで臨床治療の実感です。

         

        では、電気の話に戻りましょう。生物界では外界と接するところや生体膜同士が重なるところでは「電気二重層」という蓄電池状態になっています。自然界では、界面(固体と固体、液体と液体、液体と固体など)という二つの物質が接触するところでは、必ず、プラスとマイナス電荷(陰陽)どうしが界面を介して並ぶという界面電気現象が起きています。それを電気二重層と言います。皮膚(図1)には角質層(角層ともいう)・顆粒層・有棘層・基底層という表皮、そして、その内に真皮という様に何層もの細胞層があり界面が生じています。そこに電気二重層が構成されて電気を貯めていると考えています。いわゆる蓄電池、バッテリーです。界面が動くと電気が流れます。

        大変古い話ですが、私の学生時代、研究テーマは羊毛。羊毛が皮膚から発生するとき、毛根にある毛乳頭からバラバラに混在する三つの毛母細胞群が徐々に綺麗に配列しながら皮膚の外に伸びてきます(図2)。その時、電気界面現象が起こっています。キュティクル(毛の表面にある鱗状の細胞)は最外層に並び、毛はこの疎水性の細胞で覆われます。その中の親水性のコルテックス(毛の中心部を構成する細胞)は二種類の細胞から成り、真二つに分かれて配列します。これによって、疎水性のキュティクルと親水性のコルテックスは皮膚の表皮の如く構成される。コルテックスの二層構造によって、羊毛は水に濡れるとクルクルと螺旋状に変化し、乾き易くします。ヒトの毛は中心に髄があり、その周りを別の細胞が囲み最外層はキュティクルで覆われてほぼ同じです。羊毛の発生機序を調べるために蛋白質モデルを使って紡糸し、そこに電場をかけて人工的に電気二重層を作ったり、外界の状態を疎水性にしたり親水性にしたりして研究しました。大変、面白かった。でも、随分、大昔の話です。 

        図1 皮膚の構造(引用;国立がん研究センター)

         

        図2 毛の構造(引用;毎日新聞社)

         

        私は現在、鍼師です。中国の後漢時代、紀元前100〜200年に東洋医学が完成します。そのずっと前、今から約3千年前から延々と続いている。これは古代中国の方々が国を挙げて行った、努力の結晶です。これほどの理論と技術が当時に考えられ書物「皇帝内経」として完成していたというのは唯々、感銘する。その鍼術を実際に使い、患者さんの皮膚にある気が流れる経脈(経絡ともいう)のどこがどのように変化しているのかを手首の脈で診て、その経脈に対して不足している気を補ったり、または過剰な気を取り除き、気の働きを阻害する邪気を取り除き、さらには気の滞りを流して病を根本的に治療しています。経脈は、目には見えない「気」が流れている道です。気とは、いわゆる「電気」です。日本に鍼術が伝わって以来、約1400年くらい経ちますが、現代に至るまで鍼術を研究し、また、その技術をよくぞ伝えて繋いできた。そこに感慨深いものがあります。その鍼術を使うと不思議なことに治療中、鍼を支える指先にビリビリ、ドクドクと押し寄せてくる波のようなエネルギーを感じます。古典に伝えられているように背骨を伸ばしたりすると更に強く流れます。これは何なのか?これはどこから出ているのか?これはどこへ流れてゆくのか?鍼術で気を調整した後の脈は、驚くほど変化して穏やかに、かつ、ゆったりと引き締まった脈状になっている。これは何を意味するのか?脈診で診た経脈の気の変動を鍼術で調整して、元の状態に戻すだけです。ただ、この鍼術は技術の鍛錬を強いられるし、理論も難しい。この気の調整の繰り返しで体質の変動が元の状態に、すなわち健康体になります。これが、東洋医学でいう『根本治療』です。『根本治癒』は簡単ではないが、全ての症状が消失し、さらに再発がない。ほとんどの方がそれを疑うでしょう。体質とは、父母から受け継いだものです。体質は必ず、そのどちらか一方を引継ぎ、混ざることはありません。顔などの容貌は混ざります。体質に気の変動がなければ病になりません。病は全て、この体質の気の変動によって決定されるという自然法則がある。ただ、東洋医学の中で漢方薬は、根本治療というより対症療法です。

        さて、皮膚の1/3を火傷で失うと死亡するといいます。手足の内側や腹や胸の火傷はもっと少ない面積で死亡するのではないかと思います。そこには重要な経脈が走っている。胃や腸や肝臓の1/2以上、切り取っても死にはしません。思い切ったことを言うならば、脳が休眠していても、食事と空気を与えると体はこれまで通り、その機能は動いています。そう考えると皮膚は大変、重要な臓器です。また、美容という視点で見ても、肌荒れ・乾燥肌、湿疹・ニキビとか、肌の黒化や変色(日焼けは除く)、白斑・肝斑やしみも皮膚に発症した症状です。これもまた、気の調整によって改善します。気の調整をすると滑らかでしっとりした、くすみのない肌を手に入れることが可能です。皮膚に現れた症状もまた、皮膚で治せる。皮膚の役目が肉体(内臓、骨、血管、体液など)と外界を分け隔てる袋状の臓器であるだけではない。身体全体を瞬時にコントロールして健康(恒常性)を維持するネットワークコントロールセンターであり、また熱かったり冷たかったり、痛かったり痒かったり、大気圧や気温を感じ、風を感じ、音を感じ、光と影を感じ、他人の視線や気を感じる感覚器であり、皮膚呼吸をしたり、触られると気持ちが良かったり触って相手を好きになったり、さらには私たちの仕事である鍼術の治療線(点ではない)があり病気を根本から治すなど皮膚の役目は多い。その皮膚は都合の良いことに身体全体を均一に覆い、組織をコントロールし易い形態となっている。このように『皮膚は自律して、考えている』。しかし、皮膚は二の次の研究対象になっている。

         

        多くの鍼師の方(私も加えてもらって)が努力されていると思う。皮膚を治療して病を治すことができるということは、皮膚は体というネットワークのコントロールセンターだということです。医学の種類を問わず、どの様に治療しても、どのような手段を講じても『根本治癒』即ち、再発がないようにできれば、その治療は正しいと言えます。伝統医学が古いかと言えば、そうでもない。そのまま埋もれてしまうこともあるが、長い歴史のその先に次世代の医療が花開く可能性もある。ヒトは生来持っている先天の体質から徐々に気が変動して病は起こり、何十年もかけて症状は徐々に重症化し、症状の種類も拡がる。最終的には死に至る。それでもできるだけ早い時期に正しい治療で、という条件付きで難しいが、気を調整すると症状の全てが『根本治癒』してゆく。そう確信している。宇宙では、真っ赤に燃えた地球が冷えて、そこに気》が発生した。地球誕生の時に、周辺の宇宙から取り込んだ氷が化学分解してできた水素と酸素は、その雷によって再び水に復元され海となった。その海の中に生命体が発生した。その生命体も「気という電気」によって、いのちを生きている。この宇宙自然と生命の関係にワクワク、ドキドキ、ハラハラします。

        以上

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        | あん | 東洋医学、その前に | 15:10 | comments(0) | - |
        『嗅覚障害』【治験例2】|あん鍼灸院
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          あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図り生命を統制する)をする治療をしています。
          ここでの治験例は症状の治癒経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

          1.主訴
          嗅覚障害/頻尿/不整脈


          2.患者様
          60歳代前半 男性

          3.現病歴と症状
          1)嗅覚障害がある。良い匂いがあまり感じられない。鼻の近くまで持ってくると、漸く匂う。嫌な匂いは感じる。味覚に異常はない。

          2)頻尿がある。特に、朝はその頻度が激しくなり、1時間以内に1回の頻度でトイレにゆく。

          3)不整脈と心電図の波形異常がある。

          東洋医学の鍼で治したいと来院されました。

           
          4.治療結果

          (1回目)脈診と腹診、および問診等から治療方針を決定した。それに基づいて、鍼術を以て経絡に対し気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「原因」(結果ではない)が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。
          鍼は細く柔らかい直径0.15ミリ程の銀製鍼(ディスポーザー)を使い、皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に鍼を刺された感覚はありません。そこで行う「気の調整」が当院の最大の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下のそれを使い、鍼を以って皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様は、健康を維持する動態平衡が崩れて発症しています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、精密な連絡橋です。

          (6回目)良い匂いが、薄いけれども臭うようになってきた。日中の『頻尿』が気にならなくなってきた。

          (11回目)匂いがわかるようになって来た。嗅覚障害』が治ってきた。

          (22回目)最近、クチナシの花の香りもわかるという。

          (26回目)顔つきと顔色が以前より、良くなっている。人間ドックで検査したところ、これまで『不整脈』があり、昨年は『心電図の波形が変調』していたが、今年はそれが全くなかった。病院ドクターからは検査後「心電図の乱れがなくなっている」と診断された。

          (29回目)インフルエンザに罹った。熱は37.5度で、5日をもって治癒した。病院にも行っていたが、その治癒の早さに病院のドクターがびっくりしていたと言う。かなりの症状がなくなり、免疫力が向上してきたと感じる。

          (31回目)定期検診を、人間ドックの半年後に実施している。人間ドックで毎年、要注意と言われていた心電図の異常波形と不整脈はもう、ない。

          (46回目)体の異常はもうない。

          (49回目)ところが、首に炎症が起り、腫脹と圧痛があった。さらに38.5度の発熱があった。今までと同じ治療を行う。

          (50回目)49回目の治療のすぐ後に炎症と腫脹、圧痛はなくなり、熱もすぐ下がった。

          (57回目)患者様に脈状が綺麗になりつつあることを伝えた。血脈の中を血液が層流をなして流れているようだ。『嗅覚障害』はもうない。完全に脈の変動がなくなるまで数回続ける。

          (60回目)午前から日中の『頻尿』はもうない。1.5時間に1回くらいになっている。症状も脈の変動も何もなくなった。

          (62回目)2週間後に脈診を行ったところ、依然として脈の変動も症状もなかった。治療室に入ってこられた時、アレっと思った。会話は速いし、歩調も速い。様子がガラッと変わっていた。体調は大変良好という。

          (64回目)脈の変動は6回続けて平常(血液が層流をなして流れている)を維持している。筋肉がずっと柔らかだったが、締まっている。声はこれまでは少しかすれていたが、大きくて通る声になっている。症状は何もなく根本治癒した。本日で治療を終了した。


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          | あん | 『耳鳴り・嗅覚障害/耳鼻疾患』 | 16:35 | comments(0) | - |
          『リウマチ』【治験例2】|あん鍼灸院
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            あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために経絡の「気の変動」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図る)をする治療をしています。

            ここでの治験例は症状の治療経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

             

            1.主訴
            リウマチ


            2.患者様
            40歳代後半 女性

            3.現病歴と症状
            1)現病歴   

            6ヶ月前、「足首」と「膝」の関節に最初の痛みがあり、腫れた。次いで、「手首」や「肩関節」へ広がり、大変痛かった。「手指」は、第2関節が痛くなり、手は当初、グローブのように腫れた。小指の変形は9〜10歳の時からで力を入れると関節は伸びる。病院で血液検査からリウマチと診断され、別の病院を紹介された。もう一度検査した結果は以下の通り。

            (a) リウマチ因子(+)

            (b) 肩前面・手首・手指第2関節・膝・足首の疼痛と腫脹。

            (c) RF定量値(リウマトイド因子定量値);69(基準値 15 IU/ml以下)

            (d) CCP抗体値(抗シトルリン化ペプチド抗体値);(現在)12.1(基準値 4.5 U/ml未満)

            (e) CRP定量値(C反応性蛋白定量値);0.84(基準値 0.3 mg/dl以下)

             

            2)症状

            (a) 左右の手首・膝・足首・肩前面に疼痛があり腫脹している。大きい関節が炎症を起こし腫れ、大変痛い。

            (b) 左右全指の第2関節が膨大、腫脹して痛い(写真1)。

            (c) 右手の小指は「ボタンホール変形」(関節が曲がってボタン穴のように見えるので、そう言う)が見られる。小指の変形は9〜10歳の時からあり、通常は曲がっている。力を入れると関節は伸びる(写真1)。

            (d) 左右の母指を除く指の第1関節は腫脹と骨棘があり、途中までしか曲がらない。つまり、摘まむなど細かい作業がしにくい(写真1)。

            (e) 手指は、痛くて握り込めない。

             

            (写真1)右手指第1、2関節の膨大と腫脹、小指のリウマチ変形(ボタンホール変形が見られる)↓

             

            3)服薬

            6ヶ月前に病院にかかり、3ヶ月前からリウマチ薬「リウマトレックス」(トレキサート)を服用している。服用して痛みは減っている。しかし、現在、肩前面・手首・手指第2関節・膝・足首の疼痛がある。手は、今も痛く、指を曲げれず握り込めない。痛みは少なくなったが、効果が思わしくなく、生物学的製剤の抗炎症剤(鎮痛剤)を注射するかを検討している。

             

            東洋医学の鍼で治したいと来院されました。


            4.リウマチ

            『リウマチ』【治験例1】|あん鍼灸院


            5.治療結果
            (1回目)脈診と腹診、および問診等から、どの経絡をどの様に気の調整をするかという治療方針を決定した。その結果に基づいて、鍼術で経絡の気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「原因」(結果ではない)が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。
            鍼は細く柔らかい直径0.15ミリ程の銀製品(ディスポーザー)を使い、皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に皮膚に鍼を刺された感覚はありません。そこで気の不足を補い、その過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流す。この「気の調整」が当院の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下の経穴を使い、鍼を以って皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様の『リウマチ 』は健康を維持する動態平衡が崩れて発症しています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、二者を結ぶ精密な連絡橋です。

            (8回目)手指の朝のこわばりが少し楽になってきた。膝、足首、手首、肩関節が痛かったが、生活に支障がない程度になった

            (10回目)CRP測定値が0.06(0.3以下が正常範囲)になり、正常になった。しかし、まだ、こわばりや痛みがある。 
            (14回目)手指の朝のこわばりがなくなった。しかし、まだ手指第2関節の痛みが当初の20%くらい残っているが、その膨大と腫脹が減少、緩解してきた(写真2)。

             

            (写真2)右手指第1、2関節の膨大と腫脹の減少と緩解(14回目)

            (18回目)手指を握り込めるようになってきた。

            (21回目)膝をついて雑巾掛けが出来るようになった。正座ができるようになった。大きい関節の痛みが少なくなってきた。

            (27回目)大きい関節の痛みは違和感に変わった。手指は日常、支障なく使えるようになった。手指を握り込んでグーの形をとると、これまで中心部に隙間が空いていたが、手指を隙間なく握り込めるようになった(写真3)。

             

            (写真3)手指の握り込み(グーができる)(27回目)

            (36回目)手指が完全に握り込めて、痛みがない。

            (44回目)病院で薬を半減するという。その根拠は、CRP定量値が低下し、触診でも問題がなくなってきたことという。CCP抗体値やRF定量値は測定していない。

            (46回目)リウマチに関する疼痛も、他の症状も全てなくなった。

            (50回目)脈診から脈の変動がなくなっている。脈の変動が完全になくなるまで治療を続けると根本治癒する。それを目標に行う。全ての症状がない。

            (53回目)全指の第1、2関節の膨大と腫脹が消えて、正常になっている。小指の「ボタンホール変形」(写真1参照)は手指が伸びて、変形がなくなっている(写真4、5)。小指の変形は9〜10歳の時からで少し曲がっていたが、関節が伸びている。(写真5)は角度を変えて撮影したもので参考に載せた。

             

            (写真4)右手指第1、2関節の膨大と腫脹、および小指のリウマチ症状「ボタンホール変形」が正常になった(53回目)

            (写真5)写真4の撮影角度違い

             

            『リウマチ』【治験例1】|あん鍼灸院


            「あん鍼灸院の治療方針」
            「あん鍼灸院で治る病症」
            「あん鍼灸院へのアクセス」
            (遠方よりお越しの患者様へ)

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             脈診調氣鍼法はり専門
             あん鍼灸院
             予約:087-887-1466
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            | あん | 『リウマチ・ヘバーデン結節』 | 00:27 | comments(0) | - |
            『花粉症/ヘバーデン結節』【治験例5】|あん鍼灸院
            0

              あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図り生命を統制する)をする治療をしています。
              ここでの治験例は症状の治療経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

              1.主訴
              花粉症/ヘバーデン結節

               


              2.患者様
              50歳代前半 女性

              3.現病歴と症状
              1)花粉症がある。春と秋に鼻水が出て、目が痒い。発症から25年経つ。家の周りに栽培されている水稲(イネ科)に反応する。稲の花が咲く頃の5月と稲刈り時の10月に発症する。

              2)頸腕(首から腕にかけて)の引き攣りがある。首から肘内側突起まで、及び首から肩甲骨内縁までが引き攣る。上を向いたり下を向いたり、特に運転中や食事中の座位時に引き攣り易い。今月から発症している。

              3)ヘバーデン結節がある。40歳代の頃、指関節が膨れ出して痛かった。現在、両手示指の第2関節、両手第3、4、5指の第1関節の骨が膨隆して骨棘ができている。母指は異常がない。指を握り込みにくい。握り込むと関節が痛い。

              病院へ行っても治らないと聞いていたので、行っていない。

              東洋医学の鍼で治したいと来院されました。

               
              4.治療結果

              (1回目)脈診と腹診、および問診等から治療方針を決定した。治療方針に基づいて、鍼術で経絡の気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「原因」(結果ではない)が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。
              鍼は細く柔らかい直径0.15ミリ程の銀製鍼(ディスポーザー)を使い、皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に皮膚に鍼を刺された感覚はありません。そこで行う「気の調整」が当院の最大の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下のそれを使い、鍼を以って皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様の『花粉症』や『頸腕の引き攣り』、『ヘバーデン結節』は健康を維持する動態平衡が崩れて発症しています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、精密な連絡橋です。

              (写真)ヘバーデン結節の状態

               

              (4回目)頸腕(首から腕にかけて)の引き攣りがこの1週間、良かった。体調が良くなってきた。嘘のようにずっと体調が良いという。食欲もある。

              (9回目)まだ、引き攣るような感じが少し残っている。

              (11回目)頸腕の引き攣りが全くなくなり、痛くもない。ヘバーデン結節は指を使うとまだ、痛い。日常生活に支障がなくなっているが、グッと握り込むと痛い。

              (13回目)ヘバーデン結節の痛みが大分ましになった。現在、10月。家の周りで稲刈りが始まったが、今年はまだ花粉症が起こっていない。良くなっている。患者様はすごいと呟く。

              (15回目)周辺の稲刈りが終わった。しかし、これまで花粉症の症状が出ていない。患者様は治癒の確信を持てたという。春はまだだが、楽しみだという。

              (17回目)体調がすこぶる良い。ヘバーデン結節は、指を曲げやすくなり痛みもなくなった。指を握り込むことを、痛みもなく楽にできるようになった。症状は何もなくなったという。脈状が綺麗になりつつあると伝えた。血脈の中を血液が層流をなして流れているようだ。完全に脈の変動がなくなるまで3、4回続ける。

              (19回目)症状も脈の変動も何もなくなった。

              (20回目)1ヶ月後に脈診を行ったところ、依然として脈の変動も症状もなかった。そこで治療を終了させた。根本治癒している。


              「あん鍼灸院の治療方針」
              「あん鍼灸院で治る病症」
              「あん鍼灸院へのアクセス」
              (遠方よりお越しの患者様へ)

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              | あん | 『花粉症など/アレルギー疾患』 | 14:26 | comments(0) | - |
              「離見の見」/謹賀新年 2020年|あん鍼灸院
              0

                明けましておめでとうございます

                令和2年元旦

                本年もどうぞよろしくお願いいたします

                初春の営業は7日(火)からです

                 

                世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう。

                (クロード・レヴィ=ストロース)

                途中から世界に現れ、やがて先に消えてゆく人類には、その世界に「修復不能な損傷を惹き起す、いかなる権利」もない。人類は世界の主(あるじ)ではない。世界の中で自分が占める位置を知るために、人類は自らの背後にもう一つの眼をもつ必要がある。その眼をフランスの民族学者は、のちに世阿弥の「離見の見」※に倣い「はるかなる視線」と呼んだ。『悲しき熱帯』(川田順造訳)から。(哲学者;鷲田清一のことば)

                 

                ※離見の見(りけんのけん)
                観客席より 見る所の 我が風姿は
                我が風姿を 客観的に 見せてくれる
                観客と 同じ所から 同じように見る
                観客と 同じ所から 同じ心で見る
                その境地に 入れて 初めて
                我が姿の 真の姿を 見ることができる

                 

                世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉。演者が自らの身体を離れた客観的な目線をもち、あらゆる方向から自身の演技を見る意識のこと。反対に、自己中心的な狭い見方は「我見(がけん)」といい、これによって自己満足に陥ることを厳しく戒めている。

                 

                我が目の見るところは 我見なり
                目は前を見て 心は後に置くこと
                我が後姿を 強く自覚しないと
                姿の俗なることが 見えなくなる

                 

                今の世界を考えさせられる。

                あん鍼灸院は、離見という意識を持ち続け、患者さまと共に病を克服してゆきたいと思います。


                *************
                 脈診調氣鍼法はり専門
                      あん鍼灸院

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                | あん | 東洋医学、その前に | 01:01 | comments(0) | - |
                『爪周囲炎/鼻孔の痒み』【治験例】|あん鍼灸院
                0

                  あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図る)をする治療をしています。
                  ここでの治験例は症状の治療経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

                  1.主訴
                  爪周囲炎/鼻孔周囲炎


                  2.患者様
                  10歳代後半 男性

                  3.現病歴と症状
                  1)手指の爪周りが痒い。痒いため、意識的に鉛筆の芯で突いている(鉛筆の芯の色で爪周囲が黒くなっている)。病名をつけるとすれば「爪周囲炎」である。
                  2)左足母趾の爪は、病院で「巻爪」と診断されている。しかし、爪の巻き込みは見られない。よく観察すると、爪の生え際の爪母基(皮下で爪細胞が分裂しているところ)と爪の周辺が赤く炎症している。さらに爪側面の皮膚が化膿して、歩くと痛くて体育の時、特に痛い。これも「爪周囲炎」である。

                  3)指先の皮膚が赤くなり、剥離している。

                  4)鼻孔周囲の皮膚が痒くてムズムズするので、いつも手で触ってしまう。触るとおさまる。鼻水は出ていない。小学校時代からずっと続いている。

                  つまり、手足の爪と鼻孔の周りの炎症である。東洋医学の鍼で治したいと来院されました。

                   
                  4.治療結果

                  (1回目)脈診と腹診、および問診等から治療方針を決定した。治療方針に基づいて、鍼術で経絡の気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」(結果ではない)が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。
                  鍼は細く柔らかい直径0.15ミリ程の銀製(毎回、新しい鍼)で、皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に鍼を刺された感覚はありません。そこで気の不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流す。この「気の調整」が当院の最大の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下の経穴を使い、鍼を以って皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様の『爪周囲炎』はその平衡が崩れて発症しています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、精密な連絡橋です。

                   

                  右手指、および左足母趾の爪周囲炎は下の写真のように、掻痒と炎症、および化膿が起こっている。手指には皮膚の剥離が起こっている。

                  【写真】は右手指、および左足母趾の爪周囲炎および爪母基炎(治療前)(黒い所は鉛筆の芯で突いて痒みを抑えた跡です)

                  IMG_1560.jpgIMG_1559.jpg

                   

                  (2回目)右手指の爪周囲が痒くなくなってきた。左足母趾は痛くて、爪の横が化膿し膿が出ている。いずれも爪周囲炎がある。鼻孔は痒みが減ってきた。

                  IMG_1599.jpg

                  (5回目)右手指の爪周囲炎は痒みが取れてきたが、爪の生え際、すなわち爪母基の炎症は残っている。患者様は、左足母趾の爪周囲が痛くて歩けないので病院へ行った。病院では「巻爪」と診断し、爪の両側を切り取って爪の指腹側にテーピングを施して爪の両側を引っ張り、包帯をしている。しかし、巻爪とは思えない。患者様の今の体質変動からも、それは考えにくい。当院は、爪周囲炎と爪母基炎として皮膚を中心に、痛みは化膿が原因と考え治療をした。

                   

                  (7回目)左足母趾の爪の両側を切除したところが化膿し膿が溜まって、血も出ている。母趾の皮膚が腫れ、剥離している。鼻孔の痒みはない。

                  IMG_2048.jpg

                   

                  (10回目)左足母趾の爪周囲炎がまだ痒い。患者様は歩いたり走ったりすると痛いので、再度、病院外科へ行かれた。爪にワイヤーを貼り付けて来院した。巻爪の処置という。

                  IMG_2207.jpg

                   

                  (12回目)右手指の爪周囲炎はもう無い。病院では左足母趾の爪のワイヤーを外した。左足母趾の爪の横に化膿があり、爪母基には炎症が残って痒い。

                  IMG_2341.jpgIMG_2340.jpg

                   

                  (13回目)手指も足趾も、爪周囲炎がよくなってきた。痒みと化膿も治っている。

                  IMG_2380.jpgIMG_2382 2.jpg

                   

                  (14回目)手指も足趾も爪周囲炎がなくなり、綺麗になった。痒みも痛みもない。治療を終了した。

                  IMG_2450.jpgIMG_2447.jpg

                  以上

                  「あん鍼灸院の治療方針」
                  「あん鍼灸院で治る病症」
                  「あん鍼灸院へのアクセス」
                  (遠方よりお越しの患者様へ)

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                  | あん | 『爪甲剥離症/爪疾患』 | 23:19 | comments(0) | - |
                  『不眠症』【治験例】|あん鍼灸院
                  0

                    あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図る)をする治療をしています。
                    ここでの治験例は症状の治療経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

                    1.主訴
                    「不眠症」


                    2.患者様
                    40歳代前半 男性

                    3.現病歴と症状
                    1)眠いのに布団に入ると、頭がはっきりして眠れない。眠りに入っても直ぐ目が覚め、眠りが浅い。1年前から心療内科に通院している。病院からは睡眠導入剤が出て、ずっと服用している。しかし、服用しても眠れない時がある。薬に頼ってきたが、薬を飲まなくても眠れるようになりたいと来院した。

                    2)同じ時期から胸付近が熱くなり、肩から腕内側にかけて、さらに手まで冷える。
                    3)血圧は130/90mmHgと正常だが、脈拍数が100回/分と高めである。

                    東洋医学の鍼で病を根本的に治したいと来院されました。

                     
                    4.治療結果
                    (1回目)脈診と腹診、および問診等から治療方針を決定した。治療方針に基づいて、鍼術で経絡の気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。

                    鍼は皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に鍼を刺された感覚はありません。そこで気を補ったり、または取り除いたり、気の滞りを流したり、気の働きを妨害する邪気を取り除く、この「気の調整」が当院の最大の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下の経穴を使い、皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様の『不眠症』は「睡眠」と「覚醒」の平衡が崩れています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、その精巧な連絡橋です。

                    (2回目)すでに、ほてりと冷えの症状が弱まった。しかし、睡眠状態は変わらない。

                    (6回目)薬が半錠でも眠れるようになったという。ほてりや冷えは無くなった。
                    (8回目)服薬しないで眠れる日があるようになった。不眠の程度が、30〜40%に減った。血圧が130/90mmHg、脈拍が100回/分と高めだったが、病院で検査したところ、このところ109/60台mmHg、脈拍80回/分に下がっていた。

                    (10回目)睡眠時、寝つきが良くなり、ほぼ眠れるようになってきた。服薬を中止している。他の症状も無くなってきた。

                    (14回目)毎日、薬なしで眠れるようになった。

                    (15回目)眠れている。脈診では、脈状の変化が消えつつあり平坦になってきた。

                    (17回目)症状は全て無くなった。脈診での脈状の変化は、3回連続で無くなっていた。根本治癒したと考え、治療を終了した。

                     

                    このように、『不眠症』が根本治癒すれば、同時にこの同じ原因から出ている症状も全て無くなります。どれがいち早く解消するかは身体次第で分かりませんが、ほぼ無くなります。この治験例も同様で、記載していない他の症状も全て無くなり、患者様にとって何もない状態が続いています。

                    以上

                    「あん鍼灸院の治療方針」
                    「あん鍼灸院で治る病症」
                    「あん鍼灸院へのアクセス」
                    (遠方よりお越しの患者様へ)

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                    | あん | 『鬱・パニック障害・不眠』 | 16:37 | comments(0) | - |
                    東洋医学からみる『皮膚の中の小宇宙』|あん鍼灸院
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                      人間のからだ、それは皮膚という生きた袋の中に、液体的なものがいっぱい入っていて、その中に骨も内臓も浮かんでいるのだ

                      (野口三千三〈みちぞう〉氏)

                       

                      このことは、床に横たわり、誰かに足首をもって揺らしてもらえばすぐにわかると、野口体操で知られる体操の理論家は言う。物体の運動は中が固体か液体かで挙動が大きく異なる。ゆで卵は生卵よりよく回転する。身体を使いこなすには、日頃から「皮膚につつまれた液体を実感する」ことが大切だという。『原初生命体としての人間』から。

                      「折々のことば」(哲学者:鷲田清一氏のことば)(朝日新聞2019/5/3)

                      (野口三千三氏は、元東京芸術大学教授で野口体操教室を主宰した方です。著書『原初生命体としての人間』の中で「からだの主体は脳でなく、体液である」と唱えた。こうした体の動きの実感をもとに野口体操を開発し、演劇、音楽、教育、哲学に影響を与えた。今も大学の声楽教育にこの理論が使われている。)

                       

                      2015年12月5日、私は同じような夢をみた。以下のように記録している。

                      「原生動物が細胞膜を手に入れ、次いで代謝を手に入れ、1個の細胞内で生きることができるように進化した。それが生物を形作り、我々になったと。夢の中で、丸い円盤状の組織の中に器官があり一部の縁は折れ曲がって、裏側に私達の生活がある円盤を見た。」

                       

                      野口氏は、著書の中で皮膚について書いている。

                      『皮膚とは人間にとって何なのであろうか。

                      皮膚は、原初生命体の界面の膜である。すべての感覚受容器(視・聴・嗅・味・触)を含む総合的な感覚受容器である、と同時に、脳・神経の原初的形態なのである。脳は、皮膚がからだの中の特定の場所にまとまって出来たもので、皮膚と別物ではない。脳をどうしても高級上位に置きたい人には、皮膚は脳がからだの表面に、薄く伸び展がったものである、といったらどうであろうか。原初形態の脳(原初生命体の膜)は、受容・伝送・処理・反応のすべての働きをしていたものと考えられる。今ある脳は、主として処理の働きを受けもっているのであるが… 。心と言うことばを使うならば、皮膚は「もの」としてここにある心である、というべきであろう。現在の人間は、触覚から視覚・聴覚・嗅覚・味覚というように、分化・特殊化することによって進化してきたと考えられている。しかしそのために、もともとはすべての感覚が触覚に統合されるはずなのに、「触覚」を五感の中のひとつとしてしか考えられなくなった、という誤りを犯してしまっている。すべての感覚はもともと「触覚」にその本質があることを思い知るべきだ。そして、現在すでに分化・特殊化されたものと思い込んでいる触覚の中身には、まだはかり知れない多くの何かがふくまれひそんでいるはずである。触覚の奥深い未知の能力には、敬虔・畏怖の念をもって向かい合うべきものだと考える。人間の触れるという働きの中で、最も強く「体気」が出入りする所のひとつが、手・掌・指である。本気で触れた時、どんなに驚くべきことが起こるか、体験しないとまったく想像もつかないようなことが起こるのである。本気とは「本当の気」である。協力の在り方の中で、ぜひ体験してほしいと願っている。』

                       

                      骨を中心として考えると人の身体はそこにぶら下がった内臓や皮膚と考えがちだが、上記のように皮膚という袋の中に浮いている骨や内臓という切り口は、私には新鮮だ。骨、特に脊柱はそれを支える腱を緩めると脊椎がバラバラになる。だから、均衡が崩れると背柱が前後左右に曲がる。皮膚に包まれ外界から隔離された人の身体は、確かに原初生命体である。皮膚が最初に発生した、最も大切な臓器であるように思える。鳥や爬虫類などの卵もまた、生命の胚が体液(白身)に浮かび、それを卵殻膜という皮膚に近い膜で覆うとともに卵殻という骨で補強しているようにみえる。皮膚も卵も穴がいっぱい空いている。38億年続く地球生命体の歴史をずーと遡ってゆくと、ヒトもまた非常に単純な生命体に行き着く。そこを突き詰めてゆけば、私たちの本当の姿が見えてくると思う。単純ゆえに最小限の機能がある。最大の臓器は、内臓というより外臓と言うべきか、皮膚である。原初生命体には袋状の細胞膜、つまり原初的皮膚が体液と内臓を包み込み生命体として生きてきた。そこに、鞭毛や繊毛のような毛状の体毛が発生する。これによって生命体は、移動できるようになった。いわゆるミドリムシやゾウリムシのようなもので、現在残っている体内の細胞は精子だ。それがどんどん進化というより、変化して鱗を持つ魚類になったと想像する。魚類は、海藻が陸地に上がって草木になり森を形成した所へ向かって鱗をつけたまま上陸した。それが爬虫類。ところが、両生類には鱗がない。然し、粘膜で覆われて粘液で満たされている。両生類は鱗を持たない魚類が爬虫類より先に上陸したらしい。爬虫類は鱗を羽毛に変化させ鳥類になる。さらに、鱗は毛になり哺乳動物に分化する。遂には、ヒトは何とその毛を取り去った。その結果、皮膚は外界に晒された。反面、ヒトはその陰陽(女や男)を問わず強い興味を示す、豊かな乳房を手にした。細胞膜つまり、皮膚という見地から生物の変化を連続して見て行くと色々なものが見えてくる。

                      アッ。随分前に、コロンブスのゆで卵ならぬ「生卵」を机の上の立てる話が天声人語の単行本(辰濃和男 著)に「立春の卵」と題して載っていて、家族や会社の人たちの前で「生卵」を机の上にそっと立てて自慢していました。卵の尖った方を上にして(下でも良い)、そーっと置くとすっくと立つ。接するところがただ一点であっても立つべくして立っている。そうか、この時の話も、野口三千三氏の「原初生命体としての人間」だったのか。

                      (写真)すっくと立つ生卵

                       

                      皮膚は、肉体と外界を分け隔てる袋状の臓器であるだけではない。熱かったり冷たかったり、痛かったり痒かったり、大気圧や気温を感じ、風を感じ、音を感じ、光と影を感じ、他人の視線や気を感じる感覚器であり、皮膚呼吸をしたり、触られると気持ちが良かったり触って相手を好きになったり、さらには私たちの仕事、鍼術の治療線(点ではない)があり病気を根本から治すなど、皮膚の役目は多い。ヒトの卵子は受精後、細胞分裂してゆく。皮膚と脳いずれも、卵子受精後16日目位の胚盤胞の中葉という場所から発生する。つまり、皮膚と脳は性質が近く、脳の一部が皮膚ではなく、皮膚の一部が脳であるように感じる。脳の位置は脊髄神経の末端にあり脊髄神経の膨らみと言われている。ここで直感するのは、どうも細胞膜といえる袋状の皮膚は自律しているのではないかということだ。

                       

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                      | あん | 東洋医学、その前に | 23:50 | comments(0) | - |
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