あん鍼灸院

香川県高松市木太町にある脈診調氣鍼法はり専門 『あん鍼灸院』 です。
お悩みの「爪甲剥離症」「リウマチ・ヘバーデン結節症」「アトピー・アレルギー疾患」 「不妊症と婦人疾患(子宮内膜症等)」「緑内障などの眼・耳鼻咽喉・口舌の疾患」 「顔面神経麻痺」 「鬱などの気の障害」「消化器・泌尿器の疾患」 「神経・関節の疾患」「心・血管の疾患」の根本治癒を目標に、安全で”痛くない”鍼術で『氣の調整』をします。当院の理念、コンセプト、治療方針をご覧下さい。
ご予約は電話:087ー887ー1466 にどうぞ。
あん鍼灸院で『リウマチ』が治った【治験例1】
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    あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経脈の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の経脈を流れる気、すなわち内臓を含む全身の生命活動をコントロールしているエネルギーの過不足を調整し、またはその滞りを流し、そして、その働きを妨害する邪気を取り除くこと)をする治療をしています。
    ここでの治験例は、症状と治療経過を中心として詳細な治療方針は省略しています。なお、内容は個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

    1.主訴
    リウマチ


    2.患者様
    50歳代後半 女性

    3.現病歴と症状
    1)現病歴   

    3年前、足首と手首に疼痛と腫脹がありリウマチ専門病院を受診した。その時、リウマチと診断された。病院の診断理由は次の通り。

    (a) リウマチ因子(+)

    (b) 右薬指と左小指第1関節の骨変化あり。

    (c) RF定量値(リウマトイド因子定量値);21(基準値15IU/ml以下)

    (d) CCP抗体値(抗シトルリン化ペプチド抗体値);(3年前)450、(1年前)106.15(基準値4.5U/ml未満)

    (e) CRP定量値(C反応性蛋白定量値);0.24(基準値0.3mg/dl以下)

     

    2)リウマチ発症箇所と症状

    (a) 左足首(くるぶしの周り)の疼痛と腫脹

    (b) 左手首と母指のつけ根第3関節の疼痛と腫脹

    (c) 右薬指と左小指の第1関節の疼痛と腫脹。 前者は第1関節が少し屈曲している。いずれも骨棘はない。

    上記のように足首や手首の大きい関節が炎症を起こし腫れ、大変痛い。

     

    3)服薬

    3年前から病院にかかり、リウマチ薬「リウマトレックス」(トレキサート)を服用している。しかし、その痛みをとる効果が思わしくなく、2ヶ月後から生物学的製剤「アクテムラ」を月1回、注射(0.9mg)している。鎮痛効果があり、痛みはなくなっている。しかし、1ヶ月も経つと薬の効果が切れて痛みが出てくる。ドクターから「アクテムラ」はリウマチを根本治癒させる薬剤ではないので、生涯、注射が必要と言われている。ほぼ3年間、毎月、血液検査とアクテムラの注射を行っている。来院時はアクテムラを注射したところで、今、痛みはない。

    東洋医学の鍼で治したいと来院されました。


    4.リウマチ

    リウマチは、骨や軟骨が破壊されてゆく病です。それにより関節の腫れや痛み、変形が現れてくる。全身の関節の骨が破壊される。最終的には、骨が破壊しつくされ痛みは和らいでくる。しかし、骨の破壊によって関節は変形が起こり、指であれば「屈曲」(手掌側に関節が曲がる)や「過伸展」(手の甲側に関節が曲がる)が起こる。進行するとスワンネック(鶴の首に似た)変形、ボタンホール(ボタン穴に似た)変形と呼ばれる特有の変形が起こる。

     

    病院では「免疫の働きが異常に亢進し、自分自身の細胞や組織を攻撃する」と考えている。自己免疫疾患と呼んでいる。リウマチ薬としてリウマトレックスがあり、新しい生物学的製剤も、症状の緩解(腫脹や痛みなどの炎症症状が落ち着くこと、学会の説明から)を目的として発売されています。それらの薬はステロイド剤と同じ「免疫抑制剤」です。抗炎症剤(鎮痛剤)のようなもので「発症した炎症を抑制する薬」です。炎症すなわち、免疫細胞の抗争が起こる時に産生される炎症性サイトカインを抑制する薬群です。サイトカインには抗炎症性サイトカインもある。

    ただし、「炎症」とは、外傷、細菌の侵入、薬物・放射線の作用、内傷(内因性の傷害)などに対して、生体の恒常性を維持するための『防御反応』である(学術用語辞典)。体の一部に充血・はれ・発熱・痛みなどの症状を起こす。「炎症」は、痛みを起こすが生体の恒常性を維持するための自然に備わった『防御反応』である。

    東洋医学での「免疫」という概念はすでに紀元前26年から2〜3世紀までに確立していて、体の「恒常性」を保つための仕組みができあがっている。それを『衛気』(えき)という。『衛気』はリンパの流れに入り全身を巡り邪(外敵)から体を守り、一部は、心臓へゆき血液となり全身を巡り同じく邪(外敵)から体を守る働きをしている。既に「免役」の概念と定義が完成している。前者はリンパ球のことで、後者は白血球やマクロファージなどのことである。

      

    膠原病という言葉は、世界的に使われなくなりました。膠原病の一つ、「ヘバーデン結節」なども手指の関節に疼痛と腫脹が起こり、次第に関節の骨が大きくなり、また関節内にも骨の棘(とげ)のように骨が増殖してゆく病です。

    「リウマチ」は、関節の骨が破壊されてゆく病です。その過程で手指の関節や大きい関節に疼痛と腫脹が起こります。

    正反対のことが起こっていますが、両者の原理は似ています。次の通りです。

    (引用;実践医学・骨代謝(羊土社))

    骨は毎日、恒常的に、古くなった骨細胞を破骨細胞が壊し、そこに新しい骨芽細胞を導入する(上図参照)。骨芽細胞は骨細胞に成長する。新旧の骨細胞が毎日、連続した運動性を持ち、少しずつ入れ替わっているのが骨の世界です。それでヒトなどは二足歩行しても骨折もなく生きて行ける。これらは、骨組織に対して、骨細胞の破壊と導入のバランス、すなわち「平衡」が保たれているのです。ところが、リウマチなどは、この平衡が維持できていないのです。

     

    東洋医学の『陰陽論』で考えるとよく解ります。リウマチは骨細胞が陰性的に、つまり遠心的に関節の骨から消失するのが優勢な病で、ヘバーデン結節は骨細胞が陽性的に、つまり求心的に骨内に増殖するのが優勢な病と考えます。ですから、リウマチは関節の骨が破壊され、関節がその形を保てなくなり変形し、遂には脱臼します。ヘバーデン結節は、関節の骨が大きく成長膨隆し、骨棘が関節内に発生して関節が動かなくなり、遂には脱臼します。

    『陰陽論』は、『宇宙、世界の本質は陰陽の二気で成り立ち、その相互の「対立」と「統一」によるものである』と定義している。つまり、万物の発生や消滅、発展や変化は全て、陰陽の「対立」と「統一」という矛盾した運動の結果であるとしている。哲学が根本なのでわかりにくいと思うが、理解できると事物、事象、生命のことが解りかけてくる。ヒトが正常な生命活動を継続できるのは、この陰陽相互の「対立」と「統一」によって生み出された「動態平衡」の結果であるとしている。この「動態平衡」によって、宇宙、そして自然界も一刻も休むことなく活動を続けることができる。この考えは「皇帝内経」(こうていだいけい)(紀元前26年以前)という中国で研究された医学書にある。その後、大幅な増補を加えて、現存する医学書「素問」(そもん)と「霊枢」(れいすう)ができたのは2世紀初めから3世紀の中頃と推定されている。この後、日本を含むアジアの国々に広がり、延々と引き継がれ、さらに発展してきた。日本でも多くの著名な東洋医学者を輩出している。

     

    地球上の動物には新旧の骨細胞を入れ替えするコントロール機能が自然と、体に備わっています。従って、治療はこれを正常な状態に戻すことです。壊すのを陰とすれば、つくるのを陽とする。この『陰陽の気の動態平衡を調整して体質改善する』ことが、正常な骨へと根本治癒に導きます。しかし、壊れてしまった骨を元に戻すことは、体質改善できたとしても並大抵でなく時間がかかります。従って、骨の変形が軽い早期に治療を始めることが最善です。

     

    雑談になりますが、陰陽がよくわかる事象があります。私たち地球上の動物の血液は赤色で、それは赤血球ヘモグロビンの色です。ヘモグロビンの主な働きは、肺に吸入した空気から酸素を体内に取り込み、身体中にそれを運搬する役目を持っている。そして体内で発生した二酸化炭素は、一部は体内で重炭酸合成に使用されて、余った二酸化炭素をヘモグロビンが肺経由で体外に排出する。一方、植物は緑色で、それは葉緑素クロロフィルの色です。クロロフィルの主な働きは、二酸化炭素を葉の気孔から取り込み酸素と炭素に分解して、一部の酸素は化学的に貯蔵し、余った酸素を排出し、炭素は植物体を作るために使用します。

    これらのヘモグロビンとクロロフィルは大変、化学構造が似ています。骨格は「ポルフィリン」という大きな環状化合物です。その中心に動物のヘモグロビンは鉄(Fe)を、植物のクロロフィルはマグネシウム(Mg)を取り込んで化合物を構成しています。その色もヘモグロビンは赤、クロロフィルは緑(青ともいう)で、つまり太極の陰陽の色にあたります。補色です。前者は陽、後者は陰に分けられます。一方は地球上の酸素を使うために、他方は二酸化炭素を使うために発達した化合物です。また、動物は「ポルフィリン」という化合物を(植物から摂取しなければ獲得できません。植物から摂取できない時には、植物または海藻を食べた動物の血液を摂取しています。肉食動物は草食動物を摂食しています。つまり、植物が絶滅すれば動物も一緒に絶滅する。自然現象は全て繋がり、相互に「対立」と「統一」を繰り返し共有しているのです。そして、陰陽の考えに従えば、動物は酸素を求心的に、二酸化炭素を遠心的に動かし、植物は二酸化炭素を求心的に、酸素を遠心的に動かす。ちょうど反対(対立)のことをして、地球上ではお互いが共存(統一)できるようになっている。これが地球の、そして宇宙の摂理です。宇宙の摂理に従って、ここに共存して生命を育んでいるのです。

    病気も自然現象です。宇宙の摂理に基づいて起こっています。そこには陰と陽の気と現象が必ずあり、その平衡が崩れているのです。ですから、陰陽の気の動態平衡を整えることが大切なのです。

    ヒトの病気は現代でも解明できていないことばかりだが、宇宙の摂理である陰陽の気は確実に存在する。


    5.治療結果
    (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。東洋医学の治療方針に基づいた鍼で全身の気の調整を行なう治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。

    鍼は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はなく、接触した感覚がある。皮膚の表面から0.1~0.2mmほどの深さに表皮と真皮(血管がある)の境界付近に鍼をする。その境界は基底層といい、セラミドや伝導性物質で構成され、人体を強固に守っている細胞バリアです。経穴(つぼ)の下、基底層付近で気を補ったり、気の滞りを流したり、気の働きを妨害する邪気を取り除く。
    (7回目)生物学的製剤アクテムラの注射を受けた。病院へは患者様の意思で、この注射を一時やめたいと申し出たと聞いた。鍼治療は1回目と同じ治療方針を継続する。

    (9回目)前回のアクテムラの注射から1ヶ月を経た。アクテムラの注射はしなかった。CRP;0.31(0.3以下が正常範囲) 
    (12回目)病院で血液検査を2ヶ月に一度、行っている。今回の検査結果は次の通り。CCP抗体;137.52、CRP;0.17 。病院からアクテムラの注射を止めて以降、2ヶ月くらいで痛みが再び出てくると言われている。丁度、2ヶ月を経た。痛みはまだ、出ていない。鍼治療を継続する。

    (15回目)3ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。

    (20回目)4ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。CRP;0.16

    (25回目)5ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。脈診から脈の変動が少し小さくなってきた。

    (28回目)6ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。脈診から脈の変動がさらに小さくなってきた。

    (29回目)脈診からほとんど脈の変動がなくなっている。

    (30回目)脈診から脈の変動がなくなった。すべての経脈の気は陰陽共に平坦(平衡)になっていた。鍼治療をしだして7ヶ月が経った。しかし、痛みはでていない。この内因性の病は、気の調整が終わり「根本治癒」した。さらに、経過観察をするため治療を2週間に1度に切り替えた。

    (32回目)31回目から1ヶ月あけて来院した。8ヶ月間、痛みが無い状態が続いている。治療を終了した。


    「あん鍼灸院の治療方針」
    「あん鍼灸院で治る病症」
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    (遠方よりお越しの患者様へ)

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    | あん | 『リウマチ・ヘバーデン結節症』 | 00:31 | comments(0) | - |
    あん鍼灸院で「不妊症/低温期の基礎体温が高い」が治った【治験例37】
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      あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
      ここでの治験例は、症状と治療経過を中心としています。なお、内容については個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

      1. 主訴
      不妊症/低温期の基礎体温が高い

      2.患者様
      30歳代後半

      3.現病歴と症状
      1)これまでの不妊治療

      半年前から病院で不妊治療を行なっている。排卵誘発剤やホルモン剤の服用が治療の中心だった。人工授精を2回行なったが、妊娠はできていない。次は体外受精移植を行いたいという患者様の希望がある。

      2)子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)

      1年前、病院で子宮内膜症が左卵巣にあると診断されて、その卵巣摘出手術を受けている。卵巣は6.5cmになっていた。現在、症状は出ていないが、再発の可能性がある。手術をしても、体質の変動(気の変化)はそのまま残っている。それを解決する必要がある。

      3)基礎体温

      低温期の基礎体温が高い。36.7〜36.9度近くあり、高温期の基礎体温に近い。排卵・月経は正常に起こっている。

      ヒトは妊娠するために、卵子を育て遺伝情報などをきちんと写し込む為に身体の基礎体温を下げて行う(低温期)。その後、排卵。受精が完了するとともに基礎体温を上げて細胞分裂を促進させ、ヒトという個体を形成してゆきます(高温期)。このために、低温期と高温期という二相の基礎体温が不可欠です。低温期が高いと卵子をきちんと育てられず排卵ができません。高温期が低いと細胞分裂が進まず胎児が育ちません。特に「陽中の陽」の臓器と言われる、陽の気が最も必要な心臓がほぼ2ヶ月目(7週目から9週目)に、きちんと形成できません。それを取り戻す必要がある。

      以上のことを、鍼で体質改善をして妊娠できる体質になるように治療を行いました。
       

      4.基礎体温曲線

      4ー1.卵巣・子宮と性ホルモン、および基礎体温曲線の関係
      女性には、一定ではないが約28日毎の性周期が見られます。この最も明らかな特徴は、月経出血です。月経の最初の日を月経周期の第1日目と数えます。卵巣は皮質と髄質よりなる。皮質には「卵胞」と「黄体」がある。髄質は血管組織で占められている。

      卵巣周期は、卵胞期/排卵/黄体期に分かれます(図2段目)。この周期は、図1段目のように下垂体前葉から分泌される2種類の性腺刺激ホルモン(FSH;卵胞刺激ホルモンとLH;黄体形成ホルモン)によって起こります。その性腺刺激ホルモンによって、図3段目のように卵巣からは卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
      性周期

      4−2.  性周期

      1)【4-1.図2段目】卵巣内で原始卵胞(胎生期の卵巣内に約700万個、思春期には約1万個)が発育を開始します。
      2)【4-1.図1・2段目】FSHとLHが調節分泌され、卵胞が成熟します(卵胞期の基礎体温は低温期)。子宮内膜の厚みが増してきます。
      3)【4-1.図1・2段目】卵細胞(卵子)が一定以上の大きさに成長すると、下垂体前葉からの強いLHの刺激(LHサージという)で排卵が起こり、卵胞内の卵子と卵胞液が卵巣外に破裂するように遠心的に放出されます。1回の月経周期毎に卵子1個が成熟し、放出されます(月経初日から約14日目)。この時から基礎体温は高温期を形成し卵子は受精着床後、分裂を繰り返し胎児が成長してゆきます。
      4)【4-1.図2・3段目】排卵を終えた卵胞は黄体に変化します。黄体はプロゲステロンを分泌します。
      5)【4-1.図2〜4段目】妊娠が成功すれば、プロゲステロンは継続して出され、子宮内膜も絨毛をしっかりつくり胎児の成長を促します。妊娠が成立しなければ、黄体は白体へと変わり、その仕事を終えます。このとき、月経すなわち子宮内膜の剥離と子宮からの遠心的排出が発来します。

      しかしながら、この性周期は、あたかもFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)、卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)がコントロールしているかの様に見えますが、ホルモンは狼煙(のろし)で、いわゆる信号(サイン)の様なものです。もっとヒトの本質的なもの、すなわち「哺乳動物」の特徴は、身体が自分の体温をコントロールできることです。卵子をつくる段階では比較的低温で、受精着床後は細胞分裂を繰り返し胎児の成長を促すために高温で維持することが、この周期を達成するためには不可欠です。ヒトには、体温を上げる機能と下げる機能が備わっています。この機能がうまく働かないと基礎体温を微妙に調節できなくなるのです。

       

      4−3.基礎体温曲線の実際

      前述した様に、卵子を丁寧につくる低温期と細胞分裂を盛んに行い胎児を育てる高温期が排卵を挟んで形成されます。基礎体温は簡単にご自身の性周期を知ることができるとともに、その曲線が下図の様に綺麗に二層を形成できているかで、妊娠ができる体質であるかを知ることができます。

      基礎体温曲線が全体に高い、例えば低温期でも36.7度以上あるとか、高温期はもっと高く37度を超えている様な場合です。基礎体温曲線が全体に低い、例えば低温期で36度以下、高温期でも36.7度に達していない様な場合です。また、低温期と高温期の差がなく二層を形成できていない場合、さらには、基礎体温のばらつきが激しく、高温期なのか低温期なのかがわからない様なこともあります。これらの場合、妊娠がなかなかできないのです。そこで、当院の治療は、変動した体温調節機能を気の調整で修復し、正常な基礎体温曲線に戻します。

      病院では、基礎体温を毎日、測定する様な指導はほとんどありません。それは、ホルモン剤の投与を行っていて、基礎体温がホルモン剤によって左右され、患者様の本当の基礎体温が測定できないからです。病院でも真の基礎体温でなく、仮の基礎体温だと説明されている様です。ですから、基礎体温は、ホルモン剤を服用していない状態で測定しなければなりません。一度、服用するとその次の月まで影響します。当院ではその重要さを理解いただいて、毎日の基礎体温を測定しグラフを作成していただくか、スマートホンのアプリ付き基礎体温計で測定していただいています。

      基礎体温曲線

       

      5.治療結果
      (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。

      妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。

      鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。

      (5回目)排卵したかどうか、わからない。低温期基礎体温は36.7〜36.9度を推移している。低温期に高い基礎体温が続いている。

      (6回目)病院で、ホルモン剤を使用した人工授精を実施した。しかし、妊娠はできなかった。
      (10回目)翌月、排卵があった低温期基礎体温は36.5~36.7度で、排卵後の高温期の基礎体温は36.9〜37.0度まで上昇した。その期間は13日間であった。次月に採卵したい希望がある。基礎体温が正常になれば、行うこととした。

      (14回目)病院で採卵しようとしたが、LH/FSHバランスが不良ということで採卵を中止している。

      (15回目)低温期基礎体温は36.5~36.6度で安定してきた。

        (18回目)病院で採卵をした。3個の胚盤胞を凍結保存できた。

      (22回目)体外受精移植を行なった。

      (23回目)妊娠がわかった。

      (25回目)7週目。心拍を確認できた。

      (27回目)インフルエンザに罹った。10週目。赤ちゃんは2cmほどに成長している。

      (28回目)11週目。3.8cmに成長した。母子手帳が配布された。午後5時以降のつわりがひどくなってきた。吐き気がある。吐くこともある。午前中と夕方が眠い。重いつわりがあるのは、まだ体質変動が残っているということだ。つわりがないと赤ちゃんが元気でないのかしらと思っている方もいらっしゃるが、体質の変動がなければ、つわりは軽い。妊娠中および出産後の体調を考え、体質の変動がなくなるまで治療を継続することとした。

      (31回目)15週目。つわりが軽くなってきた。

      (32回目)16週目。脈の変動が少なくなってきた。

      (34回目)19週目。つわりは少ない。脈の変動がなくなっている。気の変動がなくなり体質改善したと判断し、治療を終了した。赤ちゃんの体重は330グラムとのことでした。

       

      この患者様は、体質改善に至るまで治療をされて鍼治療を終了された方です。妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの症状は、体質変動という気が変化した原因から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかどうかのキーポイントです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療された患者様です。

      以上

      あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
      あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
      あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】

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       あん鍼灸院

       院長  近藤光男
       予約:087-887-1466
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      | あん | 『不妊症と婦人疾患』 | 23:24 | comments(0) | - |
      あん鍼灸院で「耳鳴り/難聴・反響」が治った【治験例9】
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        あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経脈の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の経脈を流れる気、すなわち、内臓を含む全身の活動をコントロールしているエネルギーの過不足を調整し、または、その働きを妨害する邪気を取り除き、そして、その滞りを流すこと)をする治療をしています。
        ここでの治験例は、症状と治療経過を中心として詳細な治療方針は省略しています。なお、内容は個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

        1.主訴
        耳鳴り・耳閉・難聴・反響

        2.患者様
        40歳代前半 女性

        3.現病歴と症状
        1)3月、「耳鳴り」と「難聴」が起こった。車のエンジン音や女性の声、自分の声の後にピーとかピコピコと続く。「難聴」は低域音(125~500Hz)で50dB、低音が聞こえにくい。

        2)「音が響く」。さらに、大きい音に頭が響く。

        3)「めまい」があり、ふわふわする。3年前には2回ほど仰臥で天井がぐるぐる回った。

        4)「耳閉感」がある。
        5)総合病院で突発性難聴と診断され、副腎皮質ホルモン;プレニドゾロンを服用したところ、服用1週間で緩解した。しかし、2週間後、再発した。同じ病院で頭のMRIを撮ったが「異常がない」と診断された。この時、「メニエール病」の病名が加わった。

        6)発症から2ヶ月後、再再発した。症状は最も悪く、病院では治らなかった。別の病院にも行ったが低音域の難聴と診断され、同じく治らなかった。

        5月、東洋医学の鍼で治したいと来院されました。


        4.耳の構造と仕組み

         

        解剖生理をおもしろく学ぶ(増田敦子著、サイオ出版).png

        図1.耳の構造

        <図のみ引用;解剖生理をおもしろく学ぶ(増田敦子著、サイオ出版)>

         

        耳は、外耳(外耳道・鼓膜)、中耳(鼓膜・耳管など)、内耳(三半規管・蝸牛・聴神経(前庭神経、蝸牛神経)など)に大きく分かれる。

        1)外耳

        外耳は、外耳道と外耳と中耳の境界にある直径約1cmの薄い膜状の鼓膜で構成されている。図1のように中央部が菅笠(すげがさ)のように凹んでいる。鼓膜は唾を飲み込むとガサッとかバリッと音が鳴ることがある。一種の耳鳴りです。これは、鼓膜に求心的な力が加わり、膜が緩んでこのような音が出る。

        外耳から入っていきた音(音波)は鼓膜の振動に変換され、中耳に入って行く。鼓膜が音の振動に反応しなければ、難聴になる。

         

        2)中耳

        中耳は、鼓膜と内耳の間の空間で鼓室と呼ばれ、鼓(つづみ)のような形をとる。これと咽頭を連絡するのが耳管です。鼓膜にツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨と呼ばれる耳小骨が関節で連結し、音波による鼓膜の振動を骨の振動として物理的に内耳に伝える。耳小骨は微小な筋で支えられている。耳管は普段、閉じていて物を飲み込んだりした時に一時的に開く。そうすると、鼓室内の内圧が外気圧と同圧になり鼓膜が振動しやすくなる。耳管が閉塞したままになると鼓室内の空気圧と外界の気圧間に差を生じ、鼓膜が振動しにくくなり耳閉感や難聴が起こる。耳管が解放されたままだと、外耳から入った声と耳管から入った声の位相差から声が二重に聞こえる。また、自分の声が直接鼓室に反響し大きく聞こえる(自声強調)。

         

        3)内耳

         

        解剖生理をおもしろく学ぶ(増田敦子著、サイオ出版)3.png

        図2.内耳の構造 <図のみ引用;同上>

         

        内耳は、側頭骨の中に骨迷路という複雑な骨室の中に収められた「半規管」や「前庭(半規管と蝸牛の間の部分、卵形嚢や球形嚢がある)」、「蝸牛」からなっている。耳小骨から伝わってきた音の振動は内耳に入り、蝸牛という器官に入ります。蝸牛内はリンパ液で満たされ、ここから骨の振動から液体の振動に変換されます。水が溜まったような、水中で聴くような耳の感覚も耳鳴りです。持続的に鳴ったり、音が大きく鳴ったり小さく鳴ったり変動する場合もあります。

        半規管は直交する3本の管より成り、内耳神経のうち、前庭神経と繋がり、身体の回転運動の方向とその加速度を感知します。ところが、半規管の中にあるリンパ液の性質が変化すると、身体の回転運動の方向を認識できず、クラクラする回転性のめまいが起こります

        半規管と蝸牛の間に前庭という器官があります。ここには卵形嚢と球形嚢があり、その中に平衡斑という感覚組織が形成され平衡砂(耳石ともいう)が平衡砂膜の上を転がり身体の傾き(姿勢)や直進する方向、およびその加速度を感じます。この耳石がうまく動かなくなれば、平衡感覚がわからなくなりフワフワするめまいが起こります。難聴は蝸牛内リンパ液の性質、蝸牛そのものの遠心性や求心性の変化によって発症し、同時に耳鳴りやめまいが起こります。


        5.治療結果
        (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。東洋医学の治療方針に基づいた鍼で全身の気の調整を行なう治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。

        鍼は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はなく、接触した感覚がある。皮膚の表面から0.1~0.2mmほどの深さに表皮と真皮(血管がある)の境界付近に鍼をする。その境界は基底層といい、セラミドや伝導性物質で構成され、人体を強固に守っているバリアです。経穴(つぼ)の下、基底層近辺で気を補ったり、気の滞りを流したり、気の働きを妨害する邪気を取り除きます。
        (2回目)これまで、耳内で音が響くので耳栓をしていたが、外せるようになった。音の響きが減少している。
        (5回目)反響する音の種類が60%に減った。女性の声や自分の声は響かなくなったが、さらに高音の子供の声はまだ響く。
        (7回目)音の反響が、20%に減少した。耳鳴りが、30%に減少して気にならなくなってきた。耳閉感も、30%に減少している。高域音の聴力は、生活レベルで気にならない。 

        (8回目)病院で難聴の聴力検査をした。低域音125Hzは50dB⇨35dBに、250Hz、500Hzはそれぞれ50dB⇨25dBに改善していた。
        (10回目)耳鳴り・反響がほとんどなくなった。耳閉感は10%位に減少している。
        (12回目)耳鳴り、難聴、耳閉感共に大変良い(殆ど症状がない)状態だと患者様は言う。

        (15回目)聴力検査をしたところ、低域音125Hzが、30dBであった。他の周波数域帯は、20dBで生活には全く支障がなくなった。

        (18回目)さらに125Hzが、20dBになり、難聴は、ほとんど正常になった。めまいは起こっていない。

        (22回目)耳鳴りはないが、耳の中に圧力がかかる時がある。特に、天気が悪い低気圧の時になる。中耳(鼓室)内の空気圧と外界の気圧間に差を生じている。この場合、中耳内が外界より気圧が高い。音は良く聞こえる。耳管の開閉が少しうまくいっていない。治療を続ける。

        (25回目)耳鳴り、難聴、反響、耳閉感、耳の中の加圧感、いずれもなくなった。脈状は、ほとんど変動が消えている。

        (26回目)脈状は正常になり、すべての経脈の気は平坦になっていた。この内因性の病は、気の調整が終わり「根本治癒」したと考え治療を終了した。


        「あん鍼灸院の治療方針」
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        「あん鍼灸院へのアクセス」
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        | あん | 『耳・鼻の疾患』 | 23:29 | comments(0) | - |
        あん鍼灸院で『ヘバーデン結節』が治った【治験例12】
        0

          あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち、内臓を含む全身の活動をコントロールしている経絡を流れるエネルギーの過不足を調整し、または、その働きを妨害する邪気を取り除き、そして、その滞りを流すこと)をする治療をしています。
          ここでの治験例は症状と治療経過を中心に、詳細な治療方針は省略しています。なお、内容は個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。


          1.主訴
          ヘバーデン結節

          2.患者様
          60歳代前半 男性

          3.現病歴と症状
          1)2年前から右4指の第1関節両側に骨が遠心的に成長し、指にボコっと骨棘ができた。痛くはなかった。

          2)半年前から左2・4指の第1関節、および右4指の第2関節に骨棘ができ、痛い。指に力を入れて握ると次第に痛くなってくる。また、指で物をつまむと痛み出す。


          4.治療結果
          (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て「五行理論」で治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。初回の鍼治療を行う。

          (6回目)左右4指は初回に比べて、痛みが20〜30%に減った。左2指の痛みは残っている。
          (9回目)左右4指は、もう痛くない。日常生活で感じていた左2指の痛みは違和感に変わった。

          (12回目)ところが、趣味で指を長時間握り続けた結果、左2指が再び痛み始めた。曲げるだけで痛み、腫れている。痛みが逆戻りした。

          (15回目)治療を続けた結果、左2指の痛みは少なくなってきた。まだ曲げると痛むことがある。まだ体質が改善していない過程で、過度に指を使ったため、痛みが再び起こったと考えられる。

          (17回目)左2指に、まだ若干、痛みが残っている。しかし長時間、指を強く握り続けても痛みは増さなかった。

          (20回目)左2指も日常生活の中で痛みを感じなくなった。もう、指を強く握り続けても痛みは感じない。
          (22回目)趣味や仕事で指を使うことは多いが、痛みなく維持できている。前回から脈の変動がなくなり、「体質改善」ができたと判断した。ヘバーデン結節は「根本治癒」したと考え、治療を終了した。

           

          治療回数を重ねるごとに少しずつ痛みがなくなり、このまま治癒するかと思われましたが、痛みが再び出てきました。治療過程では、体質の変動が残っているので、消えつつあった痛みが出てくることがあります。この痛みも治療を続けることで最終にはなくなります。

          指は日常生活の他にも様々な場面で使う機会が多くあります。指の痛みがなくなることで楽に仕事ができ、趣味を制限することもなくなりました。
          なお、『ヘバーデン結節』は鍼治療が早い程、骨棘の肥大化や関節の固定化、および脱臼などの症状が進行しにくいことが分かっています。即ち、症状の進行に対し鍼治療が早い程、この病気の背景にある「原因」を早く取り除くことができます。それによって、その「根本原因」から引き起こされる、”これから起こるであろう病気”も起こらなくなります。早めの根本治療が得策です。これが東洋医学です。

          以上

          『ヘバーデン結節』で指が痛くなったら’あん鍼灸院’で治療しよう
          あん鍼灸院で『ヘバーデン結節』が治った【治験例まとめ】


          「あん鍼灸院の治療方針」
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          「あん鍼灸院へのアクセス」
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           寺山小百合
           予約:087-887-1466
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          | あん | 『リウマチ・ヘバーデン結節症』 | 13:32 | comments(0) | - |
          あん鍼灸院で「爪甲剥離症」が治った【治験例13】
          0

            あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、内臓を含む全身の活動をコントロールしている経絡を流れるエネルギーの過不足を調整し、または、その働きを妨害する邪気を取り除き、そして、その滞りを流すこと)をする治療をしています。
            ここでの治験例は症状と治療経過を中心に、詳細な治療方針は省略しています。なお、内容は個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

            1.主訴

            爪甲剥離症/アトピー性皮膚炎


            2.患者様
            30歳代後半 女性

            3.現病歴と症状
            1)爪甲剥離の状態

            右手次指に爪の剥離がみられる。14年前から爪が剥離する。冬期は爪の症状が緩解し、剥離部はなくなる。しかし、5月になると爪が、また剥離し出す。10年前、病院へ行ったところ、ステロイドを塗布し、爪の剥離している部分まで短く切っておくよう指導された。その後も病院へ何件も行ったが、どの病院でも同じことを言われた。どこも治らなかった。今は、爪は短く切っていない。爪に白癬菌はいない。(写真;治療結果1回目参照)
            2)4〜5年前から、首の前面や口唇が発赤し痒くなったり、瞼の下が赤くなりピリピリしてシワシワになる。汗をかくと痒くなる。最近は一度、発症するとなかなか治りにくい。アトピー性皮膚炎と考えられる。現在は出ていない。

             

            4.爪の構造と爪甲剥離

            (引用;gooヘルスケアより)

             

            4−1.爪の構造

            爪部は「爪甲」という。爪の根元「爪根」の皮膚が覆う爪部を「爪母または爪母基」という。ここでは、爪の細胞分裂が盛んに起こり、爪は先の方に成長してゆく。「爪半月」は細胞がまだ若く組織が規則正しく整列していないので爪が白く見える。「甘皮」と呼ばれる「爪上皮」は、爪甲の上面と皮膚を隙間なく接着して細菌やウィルス、汚れの侵入を防いでいる。爪先の下にある爪と皮膚(角質層)の間を隙間なく埋めているところを「爪下皮」という。「爪甲」自体は、その下にある毛細血管をもつ「爪床」という組織間で接着していて薄桃色に見える。

             

            4−2.爪甲剥離

            爪甲と爪床間は、コラーゲン線維で固く接着しているが、そのコラーゲン線維の架橋という接着性能が低下すると簡単に剥離する。ここに隙間ができ、爪床部は硬く角質化し、爪は白く見える。これが『爪甲剥離』です。

            この爪甲剥離症状は、患者様の体質の変化、すなわち病を反映している。「体質変化が起こっているよ、病に気をつけなさいよ」という最初の信号です。爪は体質の変化を端的に現し、爪の変形(巻爪や凸凹、横縞や縦縞、スプーン状)や変色(黒や黄色、白色)、爪の剥離、強度の低下(もろくなる)などを呈する「病の情報発信器官」なのです。私たちは、患者様の手足の爪や指の状態を必ず診て、体の変化を察知します。それらと他の症状、脈診を以って、東洋医学の枢軸である陰陽五行論に基づき、体質変化を治療する方針を導きだします。


            5.治療結果
            (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て、それに対して「五行理論」を以って治療方針を決定した。

            ちなみに、今年、2018年平昌冬季オリンピックの開会式は、この「陰陽五行論」がテーマでした。宇宙、地球、世界、国家、人々、全ての動植物、自然全てを作り上げるのは「陰陽」であり、宇宙の全ての変化を解き明かすことができるのは「五行」であるという内容です。五輪と五行をかけていましたが、お隣の韓国ではこの独特な思考システムが生きているのだとわかります。アジアはこの考え方が通じると思います。日本は、明治時代に入って、この考え方が衰退してしまいました。残念です。さて、話をもとに戻しましょう。

            鍼で全身の気の調整を、陰陽虚実に基づいて五行理論で開始した。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあります。「病因」とは経脈十二経の内、いくつかの経脈の気の変動をさす。内臓を含む全身の活動をコントロールしている気の変動によって症状が出ている。この気の変動を治すことが「体質改善」であり「根本治療」です。

            初回の鍼治療を行う。

            (写真)(治療前)
            IMG_9956.JPG

             

            (7回目)剥離境界線が上がり剥離部分が小さくなった。しかし、境界がはっきりしない。爪甲剥離の治癒の目安は、(1)境界線が上がり爪甲と爪床が接着すること、(2)境界がはっきりすることである。

            IMG_0155.JPG

            (10回目)剥離部分は上がっているが、爪甲剥離境界線が乱れ悪化した。一部分では境界がV字状に下がろうとしている。治療方針を変更した。
            10回目

            (12回目)爪甲剥離部分の境界が綺麗になってきた。


            (14回目)爪甲剥離部分は小さくなり、境界の乱れも少なくなった。

            14回目

             

            (16回目)かなり境界線が上がってきた。

            16回目

             

            (18回目)急速に境界が上がった。脈の変化がなくなるまで治療を続けるように伝えた。後、2〜3回の治療であろう。

             

            (19回目)脈状が綺麗になってきた。剥離の境界が少しぼやけている。

             

            (21回目)爪甲剥離が完全に消失した。爪上皮、爪下皮も綺麗である。2回前の治療からすべての脈状の変動がなくなり正常になった。本日をもって治療を終了した。以上より体質改善され、根本治癒できたと考える。爪甲剥離症の再発も、さらには、時々、起こっていたアトピー性皮膚炎も発症しないと考える。何かが起これば連絡を頂けることになっている。

            以上

            『爪甲剥離症』で爪がパリッと剥がれたら”あん鍼灸院”で治療しよう

            あん鍼灸院で『爪甲剥離症』が治った【治験例まとめ】


            「あん鍼灸院の治療方針」
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            | あん | 『爪甲剥離症』 | 00:12 | comments(0) | - |
            あん鍼灸院で「爪甲剥離症」が治った【治験例12】
            0

              あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
              ここでの治験例は症状と治療経過を中心に、詳細な治療方針は省略しています。なお、内容は個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

              1.主訴

              爪甲剥離症


              2.患者様
              20歳代後半 女性

              3.現病歴と症状
              1)爪甲剥離の状態

              右手母指に爪の剥離がみられる。半年前の12月から爪の剥離がみられた。この症状は初めてである。
              2)爪の形や色

              問題の爪は、凹凸がみられ、さらに、黒い線がみられた。爪根には炎症がみられ、皮膚は赤くなり皮膚の剥離がみられた。

              (写真;治療結果1回目参照)
               

              4.爪の構造と爪甲剥離

              (引用;gooヘルスケアより)

               

              4−1.爪の構造

              爪部は「爪甲」という。爪の根元「爪根」の皮膚が覆う爪部を「爪母または爪母基」という。ここでは、爪の細胞分裂が盛んに起こり、爪は先の方に成長してゆく。「爪半月」は細胞がまだ若く組織が規則正しく整列していないので爪が白く見える。「甘皮」と呼ばれる「爪上皮」は、爪甲の上面と皮膚を隙間なく接着して細菌やウィルス、汚れの侵入を防いでいる。爪先の下にある爪と皮膚(角質層)の間を隙間なく埋めているところを「爪下皮」という。「爪甲」自体は、その下にある毛細血管をもつ「爪床」という組織間で接着していて薄桃色に見える。

               

              4−2.爪甲剥離

              爪甲と爪床間は、コラーゲン線維で固く接着しているが、そのコラーゲン線維の架橋という接着性能が低下すると簡単に剥離する。ここに隙間ができ、爪床部は硬く角質化し、爪は白く見える。これが『爪甲剥離』です。

              この爪甲剥離症状は、患者様の体質の変化、すなわち病を反映している。「体質変化が起こっているよ、病に気をつけなさいよ」という最初の信号です。爪は体質の変化を端的に現し、爪の変形(巻爪や凸凹、横縞や縦縞、スプーン状)や変色(黒や黄色、白色)、爪の剥離、強度の低下(もろくなる)などを呈する「病の情報発信器官」なのです。私たちは、患者様の手足の爪や指の状態を必ず診て、体の変化を察知します。それらと他の症状、脈診を以って、東洋医学の枢軸である陰陽五行論に基づき、体質変化を治療する方針を導きだします。


              5.治療結果
              (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て、五行理論を以って治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあります。「病因」とは経脈十二経の内、いくつかの経脈の気の変動をさす。それを治すことが「体質改善」であり「根本治療」です。初回の鍼治療を行う。


              (写真)『右手母指の爪甲剥離、爪根部皮膚の炎症と剥離』(治療前)

              blank.JPG

              爪は、爪甲剥離および凹凸と黒い線がみられる。さらに厚くなった爪上皮や爪根部の皮膚炎症と剥離もみられた。

               

              (6回目)剥離境界線が上がり剥離部分が小さくなった。爪の黒い線も爪の伸長とともに消えつつあるが、中程に黒い痕跡がある。爪上皮を切り取ってしまっているので残しておくよう伝えた。



              (7回目)爪全体が伸長し、爪甲剥離部分がさらになくなってきた。


              (9回目)爪甲剥離部分の境界がかなり上がって良くなってきた。爪根部の炎症が消失した。
              9.JPG

              (12回目)境界がさらに上がってきた。黒い線も上がって爪の先端に到達した。
              12.JPG

              (14回目)爪が伸びて、黒い線が消えた。爪甲剥離部分はなくなり綺麗になった。脈は2経の変化があるのみで、他の経絡は正常な脈に戻っていた。

              14.JPG

               

              (15回目)母指の爪甲剥離は治癒した。爪上皮も綺麗になった。脈も全ての経絡が正常に戻り、根本治癒を表している。本日をもって治療を終了した。根本的に体質改善がされ、今後、病気や妊娠に関して問題ないであろうと話した。爪甲剥離症の再発もないことを伝えた。

              15.JPG

              以上

              『爪甲剥離症』で爪がパリッと剥がれたら”あん鍼灸院”で治療しよう

              あん鍼灸院で『爪甲剥離症』が治った【治験例まとめ】


              「あん鍼灸院の治療方針」
              「あん鍼灸院で治る病症」
              「あん鍼灸院へのアクセス」
              (遠方よりお越しの患者樣へ)

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              | あん | 『爪甲剥離症』 | 23:50 | comments(0) | - |
              あん鍼灸院で『不妊症/甲状腺機能低下症』が治った【治験例36】
              0

                あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
                ここでの治験例は、症状と治療経過を中心としています。なお、内容については個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

                1. 主訴
                不妊症甲状腺機能低下症

                2.患者様
                30歳代後半

                3.現病歴と症状
                1)不妊治療歴

                1年前に結婚、半年前から病院で不妊治療を行なっている。3ヶ月前から排卵誘発剤やホルモン剤(セキソビット、リファストン)を服用していたが、卵巣が腫れた。先月、人工授精を行なった。その時、ホルモン剤を注射したところ、またもや卵巣が腫れた。服用を中止したいと患者様の希望がある。

                2)甲状腺機能低下症

                5〜6年前から甲状腺機能が低下していると言われていた。前年12月、血液検査から甲状腺機能低下症と診断された。TSHは9であった。それから甲状腺ホルモン;チラジンを服用している。現在、TSH;1.65(正常値0.5~5.0)、F-T4;1.42(正常値0.9~1.7)、F-T3;2.42(正常値2.3~4.3)である。

                3)子宮筋腫

                子宮筋腫が子宮の外側に1個あり、筋腫は小さく、発症部位は問題ないが、腫瘍ができた原因がある。

                4)右側卵管閉塞がある。

                5)胃がチャポチャポいう。食後、腹部が膨満する。

                6)日常、下痢と軟便を繰り返している。

                鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。
                 

                4.治療結果
                (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。

                妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。上記3にある様に色々な症状がある(一部を記載)。この病因を治癒させることが妊娠の必要十分条件です。と言っても、一つずつ、症状の原因を治してゆくわけではない。病因は一つ、多くても二つである。二つとは内因性と外因性の原因である。

                鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。患者様はホルモン剤を使わない不妊治療を希望されている。

                (4回目)昨日、排卵があった。基礎体温は36.75度まで上がった。高温期に入った。先月、高温期の基礎体温曲線はばらついていた。その原因は、ホルモン剤の服用である。卵胞ホルモン剤を服用すると体温が上昇するが、あたかも基礎体温が順調のように見える。しかし、実は仮の基礎体温で体の本当の基礎体温ではないのです。病院では基礎体温を十分チェックしないのは、それがわかっているからです。患者様はお腹の冷えを訴えていましたが、ここにきて暖かくなったと言います。これは、この原因から体内が冷えるという症状を呈しています。

                (5回目)高温期の基礎体温は36.9~37.2度を推移した。その期間は13日間であった。以下、ずっと治療方針は変わらない。

                (7回目)月経があった。低温期の基礎体温は36.4~36.6度を推移した。良好である。睡眠の質が上がり、朝までよく眠れるようになった。
                (10回目)昨日、排卵があった。高温期の基礎体温は順調に推移し36.9度まで上昇した。その期間は13日間であった。胃がチャポチャポ言わなくなった。食後、腹部の膨満もなくなってきた。

                (12回目)低温期の基礎体温は36.4~36.5度で安定した。

                (13回目)風邪をひき、その後、大腸炎を引き起こした。下痢と激しい痛みがあり背中が張って痛い。何回も排便した。その治療に切り替えた。外因性である。

                (15回目)午前8時頃、毎日1回の軟便や下痢があったが、それもなくなってきた。

                (17回目)基礎体温曲線は、その形が標準となるくらいの綺麗な曲線だった。ホルモン剤を使わないで、人工授精を行なった。

                (18回目)妊娠がわかった。7周目。つわりがある。吐き気がある。安定期近くまで治療を続けることになったが、残念ながら中断された。甲状腺機能低下症が治癒しておらず、甲状腺ホルモン値が正常になるまで続けられた方が良いと伝えていたが、残念です。しかし、妊娠されて本当に良かった。すくすくと成長されることを祈っております。

                 

                妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、体質変動によって、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの甲状腺機能低下症などは体質変動から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかのキーポイントです。体質改善するまで、もう少しなのです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療して終わっていただきたかったのが、心残りです。

                以上

                あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
                あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
                あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
                『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その1)
                『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その2)
                『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その3)

                「あん鍼灸院の治療方針」
                「あん鍼灸院で治る病症」
                「あん鍼灸院へのアクセス」
                (遠方よりお越しの患者様へ) 

                **************
                 脈診調氣鍼法はり専門
                 あん鍼灸院

                 院長  近藤光男
                 予約:087-887-1466
                **************

                | あん | 『不妊症と婦人疾患』 | 23:45 | comments(0) | - |
                今、いのちがあなたを生きている/謹賀新年(2018年)
                0

                  明けましておめでとうございます

                  平成30年元旦

                   

                  本年もどうぞよろしくお願いいたします

                  初春の営業は5日(金)からです

                  2018戌

                  今、いのちがあなたを生きている

                   (真宗大谷派東本願寺)

                       ◇

                   2011年に催された親鸞聖人の七百五十回御遠忌のテーマ。私が自らのいのちを生きるのではなく、いのちが私を生きていると考えるよう呼びかけた。これにふれて思い出したのが、臨床心理学を専攻する友人の、「身体こそ魂なのであって、魂という容(い)れ物の中を〈私〉が出入りする」という謎めいた言葉。共通するのは、身体を「私の所有物」とする考えを斥(しりぞ)けていること。(哲学者;鷲田清一氏)

                   

                  東洋医学の基本理念である。現代医学もまた、解剖学的にはそう思っている。私という感覚を育む脳は身体とは別物である。身体は勝手に活動している。そこに私という脳は介入できない。脳にできることは、手足を動かす、考えるとか、視る、聞く、臭う、触る、味わうの五感の部分と限定されている。だから、身体が「魂(こん)」、即ち、「いのち」なのです。私はその上に寄生しているだけなのです。

                   

                  魂である身体を、私という脳がコントロールするのは難しい。ましてや思うように治療するのは、もっと難しい。しかし、挑んでいきたいと思っています。

                  | あん | 東洋医学、その前に | 22:31 | comments(0) | - |
                  あん鍼灸院で『肛門の奥の痛み』が治った【治験例6】
                  0

                    あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
                    ここでの治験例は、症状と治療経過を中心として詳細な治療方針は省略しています。なお、内容については個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

                    1.主訴
                    肛門の奥の痛み


                    2.患者樣
                    30歳後半 男性

                    3.現病歴と症状
                    1)3年前から、座っても立っても肛門の奥や前後が痛くなる、または違和感が続く(以下、肛門の奥の痛み)。「肛門の奥の痛み」という表現がわかりにくいが、痔のような肛門痛ではない。これが、患者様の3年間続く苦痛である。
                    2)3年前に、総合病院では「慢性前立腺炎」と診断され、服薬にて治療を続けてきたが治らなかった。1年前には別の大病院で直腸診やCTやMRIを測定したが、「異常なし」と診断され、薬もなく治療方法はないということだった。さらに、別の三つ目の病院でも治療を受けた。ここでも「慢性前立腺炎」と同じ病名を告げられたが、やはり治らなかった。
                    3)発症前までは元気にスポーツをしていたが、現在はしていない。

                    4)この2、3年前から逆流性食道炎があり、げっぷと食後膨満感、さらに胃液が上がってくる。服薬でずっと治療している。
                    3年間ずっと病院で治療をしてきたが、病院では治らないことがわかり、鍼灸を受けてみようと来院された。


                    4.治療結果
                    (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始した。よく体質改善と言われるが、病にはそれを引き起こす病因が必ずあります。その病因を治すこと、すなわち体質改善が治療の目標です。鍼を5回位施術して、身体から返ってくる反応を診ます。その反応が良いものであれば、同じ治療方針で続けます。その反応が良くないときは、治療方針を見直します。
                    (5回目)肛門の奥の痛みは、良くなったり悪くなったりを繰り返している。もう少し、続ける。
                    (8回目)前回の治療後、何日か経って肛門の奥の痛みが幾分、良くなってきた。当初を100とすれば40%くらいになったと患者様。
                    (13回目)肛門の奥の痛みが、20%くらいに減少して良くなってきている。
                    (15回目)10%くらいに緩解した。 
                    (17回目)5%くらいに緩解した。

                    (19回目)肛門の奥の痛みは、ほとんど治った。若干の違和感が残る。「逆流性食道炎」もここにきてよくなった。

                    (25回目)症状は楽になっている。脈状の変動がなくなってきた。一つの経絡だけの変動が残っている。

                    (26回目)上記の症状も脈状の変動もなくなった。根本治療できたと判断し治療を終了した。

                    以上

                    あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例1】
                    あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例2】
                    あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例3】
                    あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例4】

                    あん鍼灸院で『頻尿・残尿感』が治った【治験例5】

                    「あん鍼灸院の治療方針」
                    「あん鍼灸院で治る病症」
                    「あん鍼灸院へのアクセス」
                    「鍼の治療間隔と回数」
                    (遠方よりお越しの患者様へ)

                    *************
                     調氣鍼法はり専門
                     脈診あん鍼灸院
                     院長;近藤光男
                     予約:087-887-1466

                    *************

                    | あん | 『泌尿器・消化器疾患』 | 23:12 | comments(0) | - |
                    あん鍼灸院で『不妊症/1型糖尿病』が治った【治験例35】《自然妊娠》
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                      あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
                      ここでの治験例は、症状と治療経過を中心として詳細な治療方針は省略しています。なお、内容については個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

                      1. 主訴
                      不妊症1型糖尿病

                      2.患者様
                      40歳

                      3.現病歴と症状
                      1)3年前、人間ドッグで糖尿病を疑われた。自覚症状はない。別の病院で再検査をしたところ、『1型糖尿病』と診断された。HbA1c値*は9.0%であった。ケトン体が血液中に出ていた。4ヶ月後、症状が悪化、段々と痩せ体重が8kg減った。現在、ホルモン療法中で携帯型装置でインシュリンを注入している。現在、HbA1c値は6.9%になっている。尿検査、腎臓検査、眼底検査、歯の検査を2ヶ月に一度、血液検査を毎月、行なっている。

                       

                      *HbA1c値とは、赤血球中のヘモグロビンに血液中のブドウ糖(グルコース)が結合したグリコヘモグロビン量のヘモグロビン全量に対する割合(%)をあらわす。血糖値が高いほど、高血糖の状態が長く続くほど、HbA1c値が増加する。また、HbA1c値はいずれの時間帯に採血しても大きな変化がない特徴を持つ。グリコヘモグロビンは一度できるとその赤血球が死ぬまで消滅しない。そして赤血球は約4カ月の寿命で、HbA1c値はその平均年齢ともいえる過去1〜2カ月間の血糖コントロール状態を反映したものとなります。通常、「赤血球」100個の中で、糖結合タイプは5個(すなわち、5%)ほどですが、高血糖になって「糖」が多くなると、6~10個(すなわち、6~10%)になる。正常範囲は、HbA1c値6.5%以下。

                       

                      2)2年前から病院で不妊治療をしている。不妊治療は、相談機関と話をして体外授精移植を考えている。病院からHbA1c値が6.5%以上の場合、生まれてくる子供に影響を与えるので妊娠を控えるように言われている。

                      3)子宮筋腫が子宮の着床位置に1個あり大きさは3僂任△襦子宮筋腫は3ヶ月前に別の病院で切除手術を受けた。6ヶ月間は妊娠不可と指導されている。

                      4)右側卵管閉塞がある。

                      5)月経周期が23〜25日と短い。高温期が短く、基礎体温が上昇しにくい。

                      鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。

                      4.1型糖尿病とは

                      一般に「糖尿病」は、その原因の説明として主にインシュリンの量の問題として議論されます。

                      例えば、「糖尿病情報センター」によれば

                      1)1型糖尿病は、膵臓からインスリンがほとんど出なくなるため、血糖値が高くなる。注射でインスリンを補う治療が必須となる(インスリン依存状態)。膵臓の機能低下があり十分なインスリンを作れなくなってしまう状態で、細胞の入り口を開けるための鍵(インスリン)が不足しているので、糖が細胞内に入れず血液中にあふれてしまう(インスリン分泌不足)。

                      2)2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりすること(インスリン抵抗性)によって血糖値が高くなる。その原因は遺伝的な影響に加えて、運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になるとインスリンが働きにくくなるといわれている。

                      このように、病気の説明はインスリンというホルモンにほとんど集中しています。しかも、インシュリン抵抗性などの本質がわかりにくい。

                       

                      しかし、動物の体というのはインスリンという狼煙(のろし、指示、スイッチ)も重要ですが、「食物から糖質を吸収し血液中に集めると、それを肝臓で形が違う糖に変換し、変換した糖を主に筋肉に貯蔵する、そして、必要に応じて、その貯蔵した糖を元の形の糖に戻して血液中に放出しエネルギー産生に使用する仕組み」を備えています。

                      詳しくいうと、食物に含まれる糖質が消化吸収され、グルコースという糖になり、さらに血液により全身に運ばれエネルギーとして利用される。消費せずに余ったグルコースは、肝臓で一時的にグリコーゲンという糖に変換されて人体中、最も量が多い筋肉に貯蔵される。これを【糖代謝】という。これは、膵臓にあるα、β細胞から分泌されるそれぞれインスリン、グルカゴンというホルモンにより糖代謝の作動を指示される。特に問題なのは、筋肉にどのくらい糖を貯蔵できるかがポイントになる。筋肉は貯蔵庫(ストッカー)なのです。

                      まとめると

                      A.血液中に糖が余って血糖量が増加すると→膵臓β細胞から「インスリン」が分泌→糖「グルコース」が「グリコーゲン」に変換されエネルギー源として筋肉に貯蔵される。

                      B.血糖量が減少すると→膵臓α細胞から「グルカゴン」が分泌→筋肉に貯蔵されていた「グリコーゲン」が「グルコース」に変換され血液中に出てエネルギー産生に消費される。

                       

                      この観点から『糖「グルコース」を筋肉に効率よく大量に「グリコーゲン」の形で貯蔵できるようにすること、そして、貯蔵したグリコーゲンを血液中にグルコースとして早く移動できるようにすることが糖尿病の治療方針』と考えます。

                       

                      東洋医学では、これを「陰陽」として捉えています。筋肉中にグルコースをグリコーゲンの形で貯蔵することは求心性のベクトルで捉え「陽」の力、筋肉に貯蔵されたグリコーゲンを血液中に移動する遠心性のベクトルを「陰」の力とみます。この陰陽のバランスがヒトの恒常性(いつも健康で元気な状態を維持すること)を保ちます。もし、筋肉に脂肪が蓄積された肥満の方はすでに筋肉の糖貯蔵可能部分を脂肪が占拠しているわけで、グリコーゲンを貯蔵できにくいことがお分かりでしょう。また、筋肉量の少ない痩せ型の貧弱な体質の方も貯蔵量に制限があります。ちなみにグリコ(株)のキャラメルは、グリコーゲンの最初3文字です。

                      この患者様は、インスリンが少なく、さらにグルコースをグリコーゲンの形で筋肉に貯蔵できていなかったため、血液中のグルコースを使い切っても生体を維持するエネルギーが不足したため、筋肉中に貯蔵していた脂肪を分解しエネルギーを産生したことが血液中のケトン体からわかります。ケトン体は脂肪分解産物です。

                      筋肉の糖貯蔵機能と体の恒常性を復元することが鍼治療の目標です。

                       

                      5.治療結果
                      (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。

                      妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
                      妊娠は、月経以降に基礎体温が低く抑えられ、その間、卵子を育て全ての遺伝情報を書き込みDNAなどを完成し、ついでそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こる。排卵後、基礎体温が上昇し授精を促し、卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。授精ができなかったときには月経が起こるという循環が大切です。

                      この患者様の問題点は、糖尿病を発生したご自身の体質から、上記循環や妊娠期間中の胎児成長の維持が難しくなったために妊娠がなかなかできなかったと考えられます。

                      鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。

                      (15回目)基礎体温表をつけている。高温期の基礎体温が36.7度以上にならなかった。さらに高温期の期間が4日間だった。10日不足する。HbA1c値は6.8%だった。基礎体温は、上記の循環が正常に動いているかを知るために、大切です。当院では、これを重要視します。
                      (21回目)HbA1c値が6.4%に低下した。しかし、高温期の基礎体温は未だ、ほとんどが36.7度以下であった。高温期の基礎体温を上昇させる方向に治療方針を変更した。

                      (33回目)高温期の基礎体温は未だ上がらない。36.7度以下であった。患者様から、2ヶ月先に病院で体外受精移植をする希望があった。

                      (36回目)高温期の基礎体温が36.9度に上昇した。しかし、その期間は3日間だけだった。HbA1c値は6.9%で変化がなかった。

                      (41回目)大学病院を受診したところ、子宮癌検診で「高度子宮頸細胞異形成」と診断された。良性だった。しかし、円錐切除術で異形成部分を手術することになった。

                      (45回目)このところ、高温期の基礎体温は36.7度以上で推移し6日間続いている。ここで、考え方を変更した。基礎体温が高温期に十分、上がらずとも、糖尿病が良くなれば筋肉に糖を貯蔵できるようになり、それを熱に変えることができるようになる。HbA1c値の数値を下げることにした。

                      (63回目)HbA1c値が6.8%になった。生理があった。高温期の基礎体温は、36.7~36.8度が5日間続いた。日数は短いが、36.8度まで上昇した。周期は25日で短い。

                      (67回目)排卵日から、もう16日間、高温期が続いている。下腹部が重いという。基礎体温は36.9〜37.2度を維持している。随分、上昇した。

                      (68回目)妊娠検査薬で陽性が出た。自然妊娠でした。翌日、病院へ行き、検査で胎嚢が確認できた。6週目である。

                      (71回目)8週目。出血が続いている。胎嚢は成長が停止している。残念ながら、その翌週、流産した。大変、悲しまれ、体外受精移植を考えたいとおっしゃいました。今回は残念だったが、母体は生命の誕生を学習したはずである。他の患者様にも同様な事例があります。1回目の自然妊娠がうまくゆかなくても、2回目はたやすく自然妊娠することが多いのです。母体の知恵と思います。そのようなことを話し合い、患者様は次も自然妊娠で進める決心をしました。

                      (76回目)HbA1c値が6.6%になった。

                      (81回目)HbA1c値が6.4%になった。

                      (83回目)排卵日より高温期の基礎体温が36.8〜37.0度でもう13日間続いている。

                      (84回目)2度目の自然妊娠がわかった。高温期は20日間、継続している。生理から30日目である。

                      (87回目)胎嚢の大きさは8.9mm、7週目で心音を病院で確認できた。翌週、HbA1c値が6.3%になった。つわりがあるが、吐き気はない。食事は問題なく食べれる。子宮頸の円形切除術を昨年、受けている。再度の手術の勧めが病院からあったが、早産の可能性と破水のリスクが大きいという。ご夫婦は話し合い、再手術を受けないことを決心した。

                      (93回目)HbA1c値が6.2%になった。15週目。胎児は頭から尻まで8cmに成長して良好だという。安定期に入るが治療を続けることにした。

                      (96回目)HbA1c値が6.1%になった。毎月、0.1ずつ低下している。19週目。基礎体温は36.5〜36.9度で推移している。

                      (100回目)HbA1c値が6.0%になった。23週目。胎児は550グラムで良好である。

                      (103回目)HbA1c値が5.9%になった。26週目。胎児は1,200グラムで良好である。

                      (109回目)出産を約1ヶ月後に控え、胎児は1,800グラムで良好な成長をしている。本日をもって治療を終了した。

                       

                      表1 治療中のHbA1c値(%)の推移

                       

                      この患者様の1型糖尿病はHbA1c値が6.9%から5.9%まで低下した。一度、6.4まで低下していたが、基礎体温の低下があり治療方針を変更した。その後、『基礎体温は当面、上がらずとも糖尿病が良くなれば筋肉に糖を貯蔵でき、それを熱に変えることができるようになる』と考え、治療方針をその時点に戻した。それが良い結果をもたらした。

                      HbA1c値6.8%時点で初めて自然妊娠したが、残念ながら流産した。その後の2度目の自然妊娠はHbA1c値が6.4%で、母体が妊娠を継続できると判断したと思う。さらに、患者様の治療を進めるにつれて、基礎体温曲線は高温期と低温期を形成し、それぞれの正常な基礎体温と期間を保持できるようになったことが妊娠の大きい要因と考えます。

                      2度目の自然妊娠以降のHbA1c値がずっと低下し続けたのは、妊娠中、胎児が糖を消費したためではないかと思われるかもしれません。しかし、2度目の自然妊娠前までに、HbA1c値はすでに6.9%から6.4%まで0.5%低下して1型糖尿病は改善の方向にあった。従って、これ以降、胎児の成長に糖を消費したためにHbA1c値がさらに低下したとは考えにくい。インスリン1日投与量はずっと一定であった。

                       

                      1ヶ月後、元気な男の子を出産したと連絡を受けました。2,900グラムでした。元気にすくすくと成長されますように。大変嬉しい。一段落して、赤ちゃんがお腹にいない状態で糖尿病の治療を続ければ、より良い結果が得られるものと考えています。

                       

                      あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
                      あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
                      あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
                      『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その1)
                      『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その2)
                      『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その3)

                      「あん鍼灸院の治療方針」
                      「あん鍼灸院で治る病症」
                      「あん鍼灸院へのアクセス」
                      (遠方よりお越しの患者様へ) 

                      **************
                       脈診流調氣鍼法はり専門
                       あん鍼灸院

                       院長  近藤光男
                       予約:087-887-1466
                      **************

                      | あん | 『不妊症と婦人疾患』 | 18:44 | comments(0) | - |
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