あん鍼灸院

香川県高松市木太町にある脈診調氣鍼法はり専門 『あん鍼灸院』 です。
お悩みの「爪甲剥離症」「リウマチ・ヘバーデン結節症」「アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱症などの皮膚疾患」「花粉症などのアレルギー疾患」 「自然妊娠できない」「子宮内膜症・卵巣嚢腫などの婦人疾患」「機↓況薪尿病」「緑内障などの眼疾患」「耳鳴り・嗅覚障害などの耳鼻疾患」「味覚障害・咳・喘息などの口舌咽喉疾患」 「顔面などの麻痺・痙攣疾患」 「鬱・パニック障害・自律神経失調症」「過敏性腸症候群などの消化器疾患」「バセドウ・橋本病などの甲状腺疾患」「ネフローゼなどの泌尿器疾患」「関節疾患」「頭痛などの血管疾患」の《根本治癒》を目標に、安全で”痛くない”鍼術で『氣の調整』をします。当院のコンセプト、理念、治療方針をご覧下さい。
ご予約は電話:087-887-1466にどうぞ。
『爪周囲炎/鼻孔の痒み』【治験例】|あん鍼灸院
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    あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図る)をする治療をしています。
    ここでの治験例は症状の治療経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

    1.主訴
    爪周囲炎/鼻孔周囲炎


    2.患者様
    10歳代後半 男性

    3.現病歴と症状
    1)手指の爪周りが痒い。痒いため、意識的に鉛筆の芯で突いている(鉛筆の芯の色で爪周囲が黒くなっている)。病名をつけるとすれば「爪周囲炎」である。
    2)左足母趾の爪は、病院で「巻爪」と診断されている。しかし、爪の巻き込みは見られない。よく観察すると、爪の生え際の爪母基(皮下で爪細胞が分裂しているところ)と爪の周辺が赤く炎症している。さらに爪側面の皮膚が化膿して、歩くと痛くて体育の時、特に痛い。これも「爪周囲炎」である。

    3)指先の皮膚が赤くなり、剥離している。

    4)鼻孔周囲の皮膚が痒くてムズムズするので、いつも手で触ってしまう。触るとおさまる。鼻水は出ていない。小学校時代からずっと続いている。

    つまり、手足の爪と鼻孔の周りの炎症である。東洋医学の鍼で治したいと来院されました。

     
    4.治療結果

    (1回目)脈診と腹診、および問診等から治療方針を決定した。治療方針に基づいて、鍼術で経絡の気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」(結果ではない)が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。
    鍼は細く柔らかい直径0.15ミリ程の銀製(毎回、新しい鍼)で、皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に鍼を刺された感覚はありません。そこで気の不足を補い、過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流す。この「気の調整」が当院の最大の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下の経穴を使い、鍼を以って皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様の『爪周囲炎』はその平衡が崩れて発症しています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、精密な連絡橋です。

     

    右手指、および左足母趾の爪周囲炎は下の写真のように、掻痒と炎症、および化膿が起こっている。手指には皮膚の剥離が起こっている。

    【写真】は右手指、および左足母趾の爪周囲炎および爪母基炎(治療前)

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    (2回目)右手指の爪周囲が痒くなくなってきた。左足母趾は痛くて、爪の横が化膿し膿が出ている。いずれも爪周囲炎がある。鼻孔は痒みが減ってきた。

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    (5回目)右手指の爪周囲炎は痒みが取れてきたが、爪の生え際、すなわち爪母基の炎症は残っている。患者様は、左足母趾の爪周囲が痛くて歩けないので病院へ行った。病院では「巻爪」と診断し、爪の両側を切り取って爪の指腹側にテーピングを施して爪の両側を引っ張り、包帯をしている。しかし、巻爪とは思えない。患者様の今の体質変動からも、それは考えにくい。当院は、爪周囲炎と爪母基炎として皮膚を中心に、痛みは化膿が原因と考え治療をした。

     

    (7回目)左足母趾の爪の両側を切除したところが化膿し膿が溜まって、血も出ている。母趾の皮膚が腫れ、剥離している。鼻孔の痒みはない。

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    (10回目)左足母趾の爪周囲炎がまだ痒い。患者様は歩いたり走ったりすると痛いので、再度、病院外科へ行かれた。爪にワイヤーを貼り付けて来院した。巻爪の処置という。

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    (12回目)右手指の爪周囲炎はもう無い。病院では左足母趾の爪のワイヤーを外した。左足母趾の爪の横に化膿があり、爪母基には炎症が残って痒い。

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    (13回目)手指も足趾も、爪周囲炎がよくなってきた。痒みと化膿も治っている。

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    (14回目)手指も足趾も爪周囲炎がなくなり、綺麗になった。痒みも痛みもない。治療を終了した。

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    以上

    「あん鍼灸院の治療方針」
    「あん鍼灸院で治る病症」
    「あん鍼灸院へのアクセス」
    (遠方よりお越しの患者様へ)

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     脈診調氣鍼法はり専門
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    | あん | 『爪甲剥離症/爪疾患』 | 23:19 | comments(0) | - |
    『不眠症』【治験例】|あん鍼灸院
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      あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の「気の動態平衡」を図る)をする治療をしています。
      ここでの治験例は症状の治療経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。

      1.主訴
      「不眠症」


      2.患者様
      40歳代前半 男性

      3.現病歴と症状
      1)眠いのに布団に入ると、頭がはっきりして眠れない。眠りに入っても直ぐ目が覚め、眠りが浅い。1年前から心療内科に通院している。病院からは睡眠導入剤が出て、ずっと服用している。しかし、服用しても眠れない時がある。薬に頼ってきたが、薬を飲まなくても眠れるようになりたいと来院した。

      2)同じ時期から胸付近が熱くなり、肩から腕内側にかけて、さらに手まで冷える。
      3)血圧は130/90mmHgと正常だが、脈拍数が100回/分と高めである。

      東洋医学の鍼で病を根本的に治したいと来院されました。

       
      4.治療結果
      (1回目)脈診と腹診、および問診等から治療方針を決定した。治療方針に基づいて、鍼術で経絡の気の調整を行なう。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと2千年前から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。

      鍼は皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に鍼を刺された感覚はありません。そこで気を補ったり、または取り除いたり、気の滞りを流したり、気の働きを妨害する邪気を取り除く、この「気の調整」が当院の最大の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下の経穴を使い、皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様の『不眠症』は「睡眠」と「覚醒」の平衡が崩れています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、その精巧な連絡橋です。

      (2回目)すでに、ほてりと冷えの症状が弱まった。しかし、睡眠状態は変わらない。

      (6回目)薬が半錠でも眠れるようになったという。ほてりや冷えは無くなった。
      (8回目)服薬しないで眠れる日があるようになった。不眠の程度が、30〜40%に減った。血圧が130/90mmHg、脈拍が100回/分と高めだったが、病院で検査したところ、このところ109/60台mmHg、脈拍80回/分に下がっていた。

      (10回目)睡眠時、寝つきが良くなり、ほぼ眠れるようになってきた。服薬を中止している。他の症状も無くなってきた。

      (14回目)毎日、薬なしで眠れるようになった。

      (15回目)眠れている。脈診では、脈状の変化が消えつつあり平坦になってきた。

      (17回目)症状は全て無くなった。脈診での脈状の変化は、3回連続で無くなっていた。根本治癒したと考え、治療を終了した。

       

      このように、『不眠症』が根本治癒すれば、同時にこの同じ原因から出ている症状も全て無くなります。どれがいち早く解消するかは身体次第で分かりませんが、ほぼ無くなります。この治験例も同様で、記載していない他の症状も全て無くなり、患者様にとって何もない状態が続いています。

      以上

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      | あん | 『鬱・パニック障害・不眠』 | 16:37 | comments(0) | - |
      皮膚の中の小宇宙|あん鍼灸院
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        人間のからだ、それは皮膚という生きた袋の中に、液体的なものがいっぱい入っていて、その中に骨も内臓も浮かんでいるのだ

        (野口三千三〈みちぞう〉氏)


        このことは、床に横たわり、誰かに足首をもって揺らしてもらえばすぐにわかると、野口体操で知られる体操の理論家は言う。物体の運動は中が固体か液体かで挙動が大きく異なる。ゆで卵は生卵よりよく回転する。身体を使いこなすには、日頃から「皮膚につつまれた液体を実感する」ことが大切だという。『原初生命体としての人間』から。

        「折々のことば」(哲学者:鷲田清一氏のことば)(朝日新聞2019/5/3)

        (野口三千三氏は、元東京芸術大学教授で野口体操教室を主宰した方です。著書『原初生命体としての人間』の中で「からだの主体は脳でなく、体液である」と唱えた。こうした体の動きの実感をもとに野口体操を開発し、演劇、音楽、教育、哲学に影響を与えた。今も大学の声楽教育にこの理論が使われている。)

         

        2015年12月5日、私は同じような夢をみた。以下のように記録している。

        「原生動物が細胞膜を手に入れ、次いで代謝を手に入れ、1個の細胞内で生きることができるように進化した。それが生物を形作り、我々になったと。夢の中で、丸い円盤状の組織の中に器官があり一部の縁は折れ曲がって、裏側に私達の生活がある円盤を見た。」

         

        野口氏は、著書の中で皮膚について書いている。

        『皮膚とは人間にとって何なのであろうか。

        皮膚は、原初生命体の界面の膜である。すべての感覚受容器(視・聴・嗅・味・触)を含む総合的な感覚受容器である、と同時に、脳・神経の原初的形態なのである。脳は、皮膚がからだの中の特定の場所にまとまって出来たもので、皮膚と別物ではない。脳をどうしても高級上位に置きたい人には、皮膚は脳がからだの表面に、薄く伸び展がったものである、といったらどうであろうか。原初形態の脳(原初生命体の膜)は、受容・伝送・処理・反応のすべての働きをしていたものと考えられる。今ある脳は、主として処理の働きを受けもっているのであるが… 。心と言うことばを使うならば、皮膚は「もの」としてここにある心である、というべきであろう。現在の人間は、触覚から視覚・聴覚・嗅覚・味覚というように、分化・特殊化することによって進化してきたと考えられている。しかしそのために、もともとはすべての感覚が触覚に統合されるはずのに、「触覚」を五感の中のひとつとしてしか考えられなくなった、という誤りを犯してしまっている。すべての感覚はもともと「触覚」にその本質があることを思い知るべきだ。そして、現在すでに分化・特殊化されたものと思い込んでいる触覚の中身には、まだはかり知れない多くの何かがふくまれひそんでいるはずである。触覚の奥深い未知の能力には、敬虔・畏怖の念をもって向かい合うべきものだと考える。人間の触れるという働きの中で、最も強く「体気」が出入りする所のひとつが、手・掌・指である。本気で触れた時、どんなに驚くべきことが起こるか、体験しないとまったく想像もつかないようなことが起こるのである。本気とは「本当の気」である。協力の在り方の中で、ぜひ体験してほしいと願っている。』

         

        骨を中心として考えると人の身体はそこにぶら下がった内臓や皮膚と考えがちだが、上記のように皮膚という袋の中に浮いている骨や内臓という切り口は、私には新鮮だ。骨、特に脊柱はそれを支える腱を緩めると脊椎がバラバラになる。だから、均衡が崩れると背柱が前後左右に曲がる。皮膚に包まれ外界から隔離された人の身体は、確かに原初生命体である。皮膚が最初に発生した、最も大切な臓器であるように思える。鳥や爬虫類などの卵もまた、生命の胚が体液(白身)に浮かび、それを卵殻膜という皮膚に近い膜で覆うとともに卵殻という骨で補強しているようにみえる。皮膚も卵も穴がいっぱい空いている。38億年続く地球生命体の歴史をずーと遡ってゆくと、ヒトもまた非常に単純な生命体に行き着く。そこを突き詰めてゆけば、私たちの本当の姿が見えてくると思う。単純ゆえに最小限の機能がある。最大の臓器は、内臓というより外臓と言うべきか、皮膚である。原初生命体には袋状の細胞膜、つまり原初的皮膚が体液と内臓を包み込み生命体として生きてきた。そこに、鞭毛や繊毛のような毛状の体毛が発生する。これによって生命体は、移動できるようになった。いわゆるミドリムシやゾウリムシのようなもので、現在残っている体内の細胞は精子だ。それがどんどん進化というより、変化して鱗を持つ魚類になったと想像する。魚類は、海藻が陸地に上がって草木になり森を形成した所へ向かって鱗をつけたまま上陸した。それが爬虫類。ところが、両生類には鱗がない。然し、粘膜で覆われて粘液で満たされている。両生類は鱗を持たない魚類が爬虫類より先に上陸したらしい。爬虫類は鱗を羽毛に変化させ鳥類になる。さらに、鱗は毛になり哺乳動物に分化する。遂には、ヒトは何とその毛を取り去った。その結果、皮膚は外界に晒された。反面、ヒトはその陰陽(女や男)を問わず強い興味を示す、豊かな乳房を手にした。細胞膜つまり、皮膚という見地から生物の変化を連続して見て行くと色々なものが見えてくる。

        アッ。随分前に、コロンブスのゆで卵ならぬ「生卵」を机の上の立てる話が天声人語の単行本(辰濃和男 著)に「立春の卵」と題して載っていて、家族や会社の人たちの前で「生卵」を机の上にそっと立てて自慢していました。卵の尖った方を上にして(下でも良い)、そーっと置くとすっくと立つ。接するところがただ一点であっても立つべくして立っている。そうか、この時の話も、野口三千三氏の「原初生命体としての人間」だったのか。

         

        皮膚は、肉体と外界を分け隔てる袋状の臓器であるだけではない。熱かったり冷たかったり、痛かったり痒かったり、大気圧や気温を感じ、風を感じ、音を感じ、光と影を感じ、他人の視線や気を感じる感覚器であり、皮膚呼吸をしたり、触られると気持ちが良かったり触って相手を好きになったり、さらには私たちの仕事、鍼術の治療線(点ではない)があり病気を根本から治すなど、皮膚の役目は多い。ヒトの卵子は受精後、細胞分裂してゆく。皮膚と脳いずれも、卵子受精後16日目位の胚盤胞の中葉という場所から発生する。つまり、皮膚と脳は性質が近く、脳の一部が皮膚ではなく、皮膚の一部が脳であるように感じる。脳の位置は脊髄神経の末端にあり脊髄神経の膨らみと言われている。ここで直感するのは、どうも細胞膜といえる袋状の皮膚は自律しているのではないかということだ。

         

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        | あん | 東洋医学、その前に | 23:50 | comments(0) | - |
        東洋医学からみた胎児の世界|あん鍼灸院
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          『胎児は…僅か1週間で、あの1億年を費やした脊椎動物の上陸史を夢の如くに再現する』
          (三木成夫)

          胎児は受胎後しばらくして、軟骨魚類から爬虫類、哺乳類の顔貌を次々とその面に漂わせ、最後にヒトの顔になるという。ヒトの顔にサメやクマなどの「面影」が浮かぶのを見て、どこか懐かしく感じるのも理由のあることなのだ。ヒトと他の生き物とを、差異ではなく連続のほうから見ること。解剖学者の「胎児の世界」から。
          (哲学者:鷲田清一さんのことば 朝日新聞2015/8/19)

           

           当鍼灸院に来ていただいた患者様に東洋医学の概念をお話ししている。

           宇宙にビッグバーンが起こり遠心性の力が働く。宇宙が膨張し長い時間を経て、中心にある質量の重い物体に求心的に引き寄せられ衝突し、それを繰り返すことで地球や星々ができた。太陽系では太陽を中心に、惑星は一定の軌道を一定の時間で回転する。その宇宙と地球のもとで生命体は生まれ、そして変化成長し、ヒトはいま宇宙と地球の影響を身体に受けている。その宇宙と地球の変化、例えば気圧が変化したとき、ヒトがそれに対応できずに病になる。おおよそ身体には遠心性の力と求心性の力が働き、および生命維持の平衡状態(動態平衡)を保っているが、それが崩れて病になる。そして、体内の体質変化から様々な内因性の病に罹る。体外からのウイルスの侵入を防ぐために戦い、戦いが終わるまで病になる。寒さや暑さにやられて膀胱炎になる。高湿度や高温度にやられて熱中症になる。病気も又、自然現象である。地球の自然全ては宇宙の法則に基づいている。東洋医学はその森羅万象を体と心と病に理路整然と関連づけている。この医学は、病気という体質変動に対して体という小宇宙の中で気の平衡を整え、元気な体と心を持つ健康体質を取り戻すことを目的とする(『宇宙・世界の本質は陰陽一気で成り立ち、陰陽の「対立」と「統一」によるものである』という陰陽論の考え方に基づいている)。

           

           地球ができるときに周りの星の氷を取り込んだ。化学的に分解していた水素と酸素が、雷などの電気によって再合成されて海ができた。生物の変化成長は、海の中で宇宙の影響を受けて地球に有機物が発生し、それが地球という環境の中で代謝という機能を取得したことから出発する。食べ物を取り込み、自分の体の中でエネルギー(後天の気)を作る。それを使い成長する。水があったことから、その中で色々な生物に変化した。ヒトもまた、羊水という水の中で成長し、空気という気体の中に生まれてくる。

           

           生物の上陸史は、海藻が陸地に上陸し草木になり森を形成することから始まる。そこに食物を求めて動物が海から陸地に上がってくる。呼吸方法が変わる。魚類が爬虫類に、あるいは両生類になる。爬虫類の中から前足に羽毛が生えて翼の様になり空を飛ぶ鳥類になる。爬虫類の中から哺乳類が発生し長い時間を経てヒトにも変化してゆく。その連続の流れからみると、魚類も爬虫類も自分たちの祖先である。血液の成分もよく似ていて海の成分からできている。おおむね四肢があり脊椎があり頭があり皮膚で覆われている。内臓もよく似ていて神経や血管もほぼ同じである。身体の恒常性、つまり健康を保つ仕組みは皆、同じである。アメーバなどの原初生命体は、その機能以前の生命体である。そこにも代謝という機能があり生命を維持している。それも細胞膜という袋の中で。原初生命体には脳がない。今でも脳がない生物はいる。ならば、どこで生命の恒常性を維持しているのか? そう考えてゆくと、分からないことだらけである。今も宇宙のこと、地球のこと、海のこと、大地のこと、大気のこと、生命のこと、病のこと、自分のこと、分からないことだらけだ。科学が将来、全てを解決してくれると科学者はいう。しかし、ごく一部はわかっても、その全体の解明は程遠く不可能であろう。

           

          では、身近な病にどう対処するのか。科学者は、近い将来、画期的な遺伝子治療成果で病を根本的に治せるようになるという。そうだろうか? その答えは『46億年続く地球の自然に、そして38億年続く地球生命体のありのままに忠実であることのみが、病を根本的に治す』と考える。

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          | あん | 東洋医学、その前に | 00:18 | comments(0) | - |
          脳を捨てた動物たち|あん鍼灸院
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            二つの面白い記事を紹介します。

            テーマは『脳を捨てた動物たち』

             

            一つ目

             理研BSIニュースNo.27(2005年)から転載

            「脳を捨てた動物たち」

            理化学研究所

            比較神経発生研究チーム

            チームリーダー

            有賀 純  氏

            私たちはさまざまな生き物の遺伝子構造比較により、脳の成り立ちに重要な遺伝子情報を探索しています。これまでにいろいろな動物を実験材料にしてきましたが、その神経組織の多様性には驚くばかりです。クラゲやイソギンチャクの仲間のように、神経細胞がそれほど密集しておらず、散在神経系と呼ばれるものから、イカ・タコのように中枢化の進んだカゴ型の神経系を持つもの、はたまた、神経管の前端に複雑な構造(脳)を有するヒトのような脊椎動物まで多岐にわたります。

             

            このような神経組織の多様性を説明するときに、進化の過程で神経組織の中枢化が進み、ヒトのような「高等動物」が出来上がったのだということは良く論じられます。「進化が進む」とよく言われますが、この言葉はしばしば、聞く側に『進化は複雑な動物を生み出す方向にのみ進む』という誤ったイメージを与えがちです。生物の遺伝子情報は絶えず揺らいでおり、さまざまな変異(多様性)が生み出されますが、「進化」とはある環境で生き延びるのに適した体の構造や生活様式に必要な遺伝子情報を持った生き物が選ばれていく過程であると考えられています。ですから、ある体の構造がより強調され複雑化していく場合もあれば、逆に目的に合わない構造を捨てて単純化していく場合もあります。

             

            脳について見てみますと、ヒトのように脳を発達させて種を繁栄させていったものもありますが、一方で進化の過程で「脳はいらない」と言って、捨てていったかのように見える動物もあります。例えば、ホヤは浅い海岸などに広く棲息し、食用としてもなじみの深い動物ですが、幼生の時期には他の脊索動物と良く似た神経管・脊索などの構造を持っています。しかし、発生の過程でこれらは失われてしまい、成体に残るのはとても単純な構造を持った神経節だけです(脳はない)。彼らは、海水中での固着生活に適応した非常に簡略化された神経系を残すことによって、子孫を繁栄させて進化の過程で生き残った「勝ち組」です。また、ヒトデ・ウニ・ナマコなどの仲間(棘皮動物)にウミシダがあります(写真)。これは化石などの記録からはこのグループの祖先に近いと考えられていますが、より後の時代に登場したと考えられているヒトデなどよりも、複雑な神経系を持っています。

            ニッポンウミシダ。この「原始的だが高等な」動物は、昨年、チームの一員が採集してきたものです。右は底面からみたところ。

             

            極端な例として、神経組織はいっさい捨ててしまったと考えられているニハイチュウのような動物もいます(脳はない)。これはタコやイカなどの腎臓に寄生する、細胞数が多くても50ほどしかない非常に小さな動物ですが、神経組織をまったく持っていません。しかし、遺伝子の比較から、神経を持つ無脊椎動物の祖先から「進化」してきたものと考えられています。環境によっては、脳はおろか神経組織すら無くても生存を続けられるのでしょう。このように見てみると、脳をふくらませ、高度な「知性」を持つことだけが子孫を残して繁栄させるための唯一の有効な手段ではなさそうです。

             

            私たちは、最終的にはヒトの脳を知りたくて研究を進めていますが、脳は研究対象として非常に魅力的であると同時に、使い方によっては非常に「危険」なものと思われます。ヒトはその脳の故に、地球の環境を激変させ、多くの生物を絶滅の危機に追い込んでしまいました。また、大量殺戮兵器の開発など、ヒト自身の繁栄に対して、マイナスと思えるような活動も生み出しています。脳のおかげで現在の繁栄を勝ち取っているヒトですが、脳の無いニハイチュウとどちらが地球上で長く生き延びられるのか、簡単に予想できないところに怖さがあります。

            (理化学研究所)

             

             二つ目

            脳のないナマコから学べることってあるの⁉ 

            生物学者 本川達雄氏に聞く
            (朝日新聞ブログ「DANROひとりを楽しむ」から転載)
            取材:土井大輔氏 2018.05.28

            生き物なのに、目もなければ鼻もない。それどころか、心臓や脳みそもない。群れを作らず、海のなかでただ砂を食べているーー。それが、ナマコです。
            脳がないということは当然、悩みもないということ。それってある意味、究極の生き方では? もしかして、ナマコから学べることがあるのでは? そう思いたって、生物学者・本川達雄さん(70)に会いにいきました。
            本川さんは、ナマコ研究の第一人者。東京工業大学の名誉教授で、ベストセラーとなった『ゾウの時間 ネズミの時間』の著者としても知られています。

            ーーナマコには脳がないということですが、「脳のない生物」がいること自体、感覚的に理解できないというか、うまく飲み込めません。
            本川:脳というのは、神経細胞が集まった塊です。目からの入力に対して膨らんでいる部分があったり、鼻からの情報に対して膨らんでいる部分があったりして、感覚器官につながっているのです。ナマコのように感覚器官のない生物には、それがいらないわけです。

            本川達雄さんが研究したナマコ(写真はジャノメナマコ/本川さん提供)

             

            ーーまさに「無神経」ですか。
            本川:ナマコにも神経はあるんです。ただ、それを処理する、いわば大規模なコンピューターがないんですね。
            ーーそうだとすると、結局、ナマコは「進化」したのですか? それとも「退化」したのですか?
            本川:退化といえば退化なんですが、ナマコやウニ、ヒトデなどの『棘皮(きょくひ)動物』は、動かなくていい生活をするようになったんです。砂についた栄養をとったり、流れてくる微生物を身体のなかの『網』で濾(こ)して食べたり。それにともなって、脳なんか、なくなっちゃった。

            ーーなんとも不思議な生物ですね。
            本川:それでもホヤやナマコ、ヒトデなどは、昆虫なんかと比べると、僕らヒトと非常に近い生物です。ヒトとナマコはいわば同じ系統でありながら、神経を発達させるかさせないかで両極端にいっちゃったんですね。 

            「歌う生物学者」としても知られる本川達雄さん
            ーー本川さんは、なぜナマコを研究することになったのでしょうか?
            本川:沖縄が本土復帰してから7年目に、琉球大学の研究施設に行ったら、その近くの海にナマコがたくさんいたんです。なぜ沖縄に行ったかというと、東大での助手時代、「若い研究者を沖縄に送ってほしい」という話があったからです。
            ーー自ら志願したんですか?
            本川:学生運動のとき、あれだけ沖縄の本土復帰を訴えていた人たちが、誰も手を挙げないんです。学生運動を引っぱっていた人たちは頭が良かったから、変わり身も早かった。それに腹が立って、僕が手を挙げたんです。行ってみたら、機材はない、学生がいない、研究用のマウスを手配する流通もない状態で、大変でした。
            ーー「海の生き物が好きだったから」という理由ではないんですか?
            本川:いえ、動物は嫌いなんです。
            ーーでは、なぜ、そちらの道に進んだのでしょうか。
            本川:僕が学生だったころ、理学部では素粒子物理学が華やかでした。究極の粒子である素粒子がわかれば、世界がわかると考えていたんです。一方、文学部や心理学部では、脳や心がわかればすべてがわかると思っている。僕には、そのどちらもが偏った見方に思えた。だったら、その真ん中くらいをいこうと。それは動物学じゃないかと考えた。だから動物は嫌いだったけど、そこに進もうと決めたんです。

            ーー「素粒子」でも「脳や心」でもないところから、世界を解明しようとした?
            本川:解明しようなんて思いません。世の中を解明することなんてできませんから。ただ、理解したかったんです。理解というのは、人間の理性が腑に落ちて納得すること。それが真理かどうかは、わからないんです。科学の世界には科学の世界の「真理」がありますが、それは「こういう風に解釈すれば納得できる」という納得の部分をいっているだけで、現象学の話なんですね。
            ーー難しい話ですが、少しわかった気がします。
            本川:それこそ、ナマコなんて、我々とは世界が違うわけです。だから多くの人は、異質なものとして排除してしまう。でも、違う世界を理解しようとする姿勢こそが大切です。科学では共通性ばかりをいうけども、むしろ共通でないところが大事。ナマコの研究でも、ナマコという不可解なものを理解可能なものにできるかが勝負だった。
            ーーわからないからこそ、向き合うということですね。
            本川:いまは皆、お気に入りのものだけを周りに集めて、自分の世界を作っている。でも、それで世界が広がったように感じるのは、危ういと思います。自分とは違うものをいかに理解して付き合っていくかというのをやらないと、世界は広がっていきません。

             

             

            このお二人の「脳を捨てた動物」の話は如何だったでしょうか?

            ホヤやナマコは脳は無くても、生命の維持だけではなく子孫もたくさん残して勝ち組だと言われる。

            では、脳も神経も捨てた動物はどのような仕組みで生きているのでしょうか? 

            脳も心臓も捨てた動物の代謝や繁殖はどのようにされているのでしょうか?

             

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            | あん | 東洋医学、その前に | 18:35 | comments(0) | - |
            『アトピー性皮膚炎』/ネフローゼ【治験例3】|あん鍼灸院
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              あん鍼灸院は、患者様の病を一時的に症状をとる治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち皮膚を流れるエネルギーの不足を補い過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流し、全身の気の動態平衡を図る)をする治療をしています。
              ここでの治験例は症状の治療経過を記し、内容については個人情報保護法を遵法し一部、割愛します。


              1.主訴
              『アトピー性皮膚炎』/ネフローゼ

              2.患者様
              6歳 男児

              3.現病歴と症状
              1)3歳児健康診断で「頻発性ネフローゼ」と診断された。症状は、尿中タンパク質;定性+4)尿量減少、低タンパク血漿、浮腫である。
              2)現在6歳になる。半年に1度の割合で「ネフローゼ」を発症し、病院に入退院を繰り返している。病院ではステロイド剤(副腎皮質ホルモン)、免疫抑制剤、ビタミンDが処方されている。利尿剤は出ていない。腎生検をしたところ、20数個の腎細胞のうち、3、4個が破壊されていることが確認されている。

              3)運動をすると尿中にタンパク質が出る。同時に上眼瞼が腫れた。タンパク質が尿中に出るときには、就寝後、必ず午後11時頃にパジャマが濡れるくらいに寝汗をかく。

              4)1年前から背中一面がザラザラになり非常に痒い。良くなったり悪くなったりを繰り返している。さらに手首や腕、膝裏、下腿前面に白いブツブツ様の湿疹と皮膚の乾燥が左右対称に出る。痒くて掻いて炎症が起こることを繰り返す。いわゆる「アトピー性皮膚炎」を呈している。


              4.ネフローゼとは
              1)症状

              「ネフローゼ」とは、尿中にタンパク質がたくさん出るために血液中のタンパク質が減り、その結果、浮腫が起こる病気です。浮腫は、血液中のタンパク質が減少するために血管内浸透圧が減少し、血管外浸透圧と調和させるために血管の外に水分を移動させるために起こる平衡現象です。「タンパク尿」、「低タンパク血症」、「浮腫」、「倦怠感」、「食欲不振」、「腹水」などの症状が出る。運動をしたり、風邪などに罹ると上記の症状が増幅される。一時良くなっても再発率は80〜90%と高い。

              2)原因
              「ネフローゼ」は、腎臓の糸球体(毛細血管が糸玉状に集まった組織で、血液をろ過して尿を作る;図1)の機能低下や不全によって、血中のタンパク質や血球が尿中に出てタンパク尿や血尿が起こる。この糸球体は水と塩類しか通過させないが、糸球体毛細血管の微細構造が陰性(遠心性の作用が優位な性質)になって、濾過器の穴(細胞間隙)の形が伸びて、または広がり、タンパク質のような分子量の大きい物質も通過させてしまう。このことが、全身にいろいろな症状を起こす。この過程以前に腎臓の糸球体機能を低下させる体質変動が起きたと考える。ネフローゼは腎炎と異なり、炎症性の疾患が見られないものを総称する。8割以上が6歳未満で発症し、性差は男児が多い特徴がある。

              ネフロン

              図1.  腎臓と糸球体

               

              3)治療
              東洋医学鍼術「気の調整」を行い、陰陽の気の平衡(動態平衡)を図ることで根本治癒できる

              糸球体にある腎細胞の部分的な死や腎細胞間隙の広がり(遠心作用)がこの病の根源で、これを修復する、また、起こらなくすることが治癒につながる。これを鍼術で気を調整して治します。東洋医学では、男は数え年で8歳まで女は7歳までを小児といい、腎臓が未完成の状態です。ですから、腎臓の障害も発生しやすくなっています。

              現代医学界では「一次性ネフローゼ症候群」として難病指定され、原因不明とされています(難病情報センター;指定難病222)

               

              5.アトピー性皮膚炎とは

              1)症状

              『アトピー性皮膚炎』とは、痒い湿疹が繰り返し起こる病で、目や耳の周り、首、肘や膝の窪み、背中や腹部などに発症します。痒い湿疹が身体に対して左右対称に発症するのが特徴です。

               

              2)原因

              「アトピー性皮膚炎」は、その症状から一見、アレルギー疾患と捉えがちですが、アレルギーではありません。必ずしもアレルギー体質の方がかかる病気ではありません。正確にはその中にアレルギー体質の患者様が含まれているけれども、病気はアレルギー疾患ではない。

              生まれた時の先天の体質は、後天的に気の変動を受け体質が変わります。この体質変動によって皮膚のバリア機能だけではなく皮膚の動態平衡が崩され皮膚機能が乱れます。また、乳幼児や小児もアトピー性皮膚炎が12%程発症しているようです。乳児は母胎内の羊水中にいた環境から、出産とともに空気中に出てきます。肺を初めて使い出すとともに皮膚環境が親水性から疎水性に変わります。この時、皮膚や肺をすぐさま環境に合わせて変えることができなければ問題が起こります。出産前に、皮膚は空気に合わせて角質層という最外層を整え、肺は界面活性脂質を出し肺表面を空気に合わせて整えています。

               

              3)治療

              アトピー性皮膚炎は、根治するのに手強い病気です。この疾患はアトピーと呼ばれるごとく、症状が定まっていません。しかし、よく観察すると、自然の法則に従っています。従って、鍼術「気の調整」を行い、陰陽の気の平衡(動態平衡)を図ることで根本治癒ができます

               

              6.治療結果

              (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。6歳ですが小児鍼を使わず、大人と同じように鍼をした。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと昔から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。

              鍼は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はない。その付近で気の不足を補い過剰を抜き去り、気の滞りを流し、気の働きを妨害する邪気を取り除く。この経絡を流れる「気の調整」が鍼術の特徴です。肘から先の経穴と膝から下の経穴を使い、皮膚全体の気のネットワークの動態平衡を修正します。

              これまでの尿タンパク質は定性検査で(+4)と激しい

              (3回目)現在、ステロイド剤を服用している。寝汗が出た。尿中にタンパク質が出た。尿タンパク質(+3)

              (7回目)家族旅行の後、尿中にタンパク質が出た。また、風邪症状があるとタンパク質が出る。ステロイド剤を服用している。ステロイド剤を減らすと、タンパク質が尿に必ず出るので中止はできない。運動をしてもタンパク質が出るので、学校ではランニングや水泳の体育を見学している。

              (14回目)治療方針を変更した。

              (17回目)鍼治療を継続しているが、尿中タンパク質の減少には到っていない。病院で処方された免疫抑制剤を服用すると黄疸の数値が高くなる(副作用)。

              (21回目)自宅で尿検査したところ、尿タンパク質(+3)であった。鍼治療は継続中であるが、まだ良い結果が出ていない。

              (30回目)病院で検査したところ尿タンパク質(ー)だった。やっと(ー)になった。糸球体にある腎細胞の部分的な死滅や腎細胞間隙の広がり(遠心性)を修復するのに、このくらいの時間が必要だったと考えます。

              (32回目)治療が1ヶ月空いた。病院で尿検査したところ、尿タンパク質(+1)であった。治療を休止したため、症状が少し戻った。

              (36回目)学校での運動会が終わった。昨年は尿中にタンパク質が出たが、今年は尿タンパク質(ー)で出ていない。ただし、かけっこ競争は、念のため欠席している。

              (46回目)ステロイド剤を服薬しているが、量は半分になっている。4年間、ステロイド剤を服用しているので、薬をもっと減量して欲しいと病院側に両親が申し出ている様だ。尿タンパク質(ー)

              (58回目)ウィルスに感染して吐いた。尿タンパク質(+2)となった。病院は入院を勧めた。3ヶ月間、治療を休んだ。

              (60回目)ステロイド剤を服用している。尿タンパク質は(ー)

              (64回目)1年前から背中一面がザラザラになり痒かった。ネフローゼの治療中、良くなったり悪くなったりを繰り返していた。手首と膝裏にも左右対称に発疹が出て皮膚の乾燥と白いブツブツを持つ湿疹が出ている。両手の甲、手首と腕、膝裏や膝から踵に至る両足下腿の前面に集中している。「アトピー性皮膚炎」の症状を呈していた。患者様は病院へも行きアトピー性皮膚炎と診断されている。しかし、当院での治療は、ネフローゼを優先することを話した。

              (68回目)依然として、尿中にはタンパク質が出ていない。尿タンパク質(ー)。脈診でネフローゼの脈状が正常になリつつある。

              (71回目)尿タンパク質(ー)。脈診でネフローゼの脈状が正常になった。ここで、ネフローゼの治療を終了した。根本治癒したと考える。

              以下、アトピー性皮膚炎の治療をしながら、ステロイド剤を服用せずとも尿タンパク質(ー)を持続できていることを確認してゆく。

               

              ここからアトピー性皮膚炎の治療に移った。

              アトピー性皮膚炎は口唇、手と腕、膝から踵に至る両足下腿の前面に集中している。手足の皮膚の色は黒くなっている。前頚部にも発疹がある。

              (口唇・左右の腕・手首内側の写真)の説明

              1)口の周りが痒く、口唇は乾燥と発赤および浮腫が起こっている。

              2)左右の腕外側に発赤状の湿疹が出て、さらに腕全体に斑状の湿疹痕が残っている。

              3)左右手首に湿疹が出ている(写真は右手)。

               

              (口唇・左右の腕・手首内側の写真)

              IMG_7909.jpg

              IMG_7910.jpgIMG_7912.jpgIMG_7913.jpg

               

              (74回目)鍼をすると4〜5日は痒みがない。その後、次の治療まで痒みが出た。しかし、アトピー性皮膚炎がかなり良くなってきている。口唇は発赤や浮腫が消えた。乾燥している。腕の湿疹痕が薄くなっている。手首の湿疹は無くなっていた。

               

              (口唇・左右の腕・手首内側の写真)

              IMG_7991.jpgIMG_7992.jpgIMG_7995.jpgIMG_7994.jpg

               

              (79回目)病院にて尿検査をしたところ、尿タンパク質は(ー)であった。もう9ヶ月間、尿中にタンパク質は出ていない。

              また、アトピー性皮膚炎は、古い湿疹がまだ赤く残っているが、新しい痒い湿疹はもう出ていない。

              (83回目)アトピー性皮膚炎の炎症がおさまってきた。1部位に1箇所くらいの発疹があるのみで、他は治っていた。(残念ながら、以下写真を撮っていなかった。不覚だった。)

              (84回目)アトピー性皮膚炎は口の周りと頭に残っている。

              (89回目)アトピー性皮膚炎の新たな湿疹は少ない。

              (91回目)アトピー性皮膚炎は右手首に1個あるのみで良くなっている。

              (94回目)尿タンパク質は(ー)であった。

              (96回目)脈診でアトピー性皮膚炎の脈状が正常になった。アトピー性皮膚炎は、あと2〜3回の施術で根本治癒するだろうと伝えた。

              (98回目)ネフローゼの「尿タンパク質」は1年6ヶ月ずっと(ー)を維持している。ステロイドも、もう6ヶ月間服薬していない。脈も気の変動がなくなり、「ネフローゼ」は根本治癒したと判断した。

              アトピー性皮膚炎は湿疹や痒みが消え、綺麗な皮膚に戻っている。脈状も正常になって「アトピー性皮膚炎」は根本治癒したと判断した。ここで全治療を終了した。

              この間、学校で風邪に集団感染し入院する子もいたそうだ。患者様も嘔吐して39度の発熱があった。この発熱があった(体温を上げれた)ことによって風邪はすぐ治り、さらに尿にタンパク質が出なかった(ー)。スポーツも学校で皆んなと同じようにしている。水泳教室にも通っている。

              「あん鍼灸院の治療方針」
              「あん鍼灸院で治る病症」
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              | あん | 『アトピー皮膚炎・掌蹠膿疱症/皮膚疾患』 | 23:12 | comments(0) | - |
              『咳が止まらない』【治験例1】|あん鍼灸院
              0

                あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経脈の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の経脈を流れる気、すなわち内臓を含む全身の生命活動をコントロールしているエネルギーの過不足を調整し、またはその滞りを流し、そして、その働きを妨害する邪気を取り除くこと)をする治療をしています。ここでの治験例は、個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

                1.主訴
                咳が止まらない


                2.患者様
                40歳代後半 女性

                3.現病歴と症状
                1)現病歴   

                2年前、風邪のあと咳が止まらなくなった。一つ目の病院では原因不明と言われ、二つ目の病院で「咳喘息」と診断された。この病気はアレルギーなので、症状は繰り返し一生、付き合ってゆく病気で治らないと診断された。現在、薬はステロイド(吸引)と気管拡張剤の複合剤を2年前から服用している。

                 

                2)症状

                (a) 午前6時頃から咳き込む。

                (b) 3ヶ月前、周りに煙草の煙があるだけで咳が止まらなくなった。

                (c) 気温の温度差でも咳き込む。

                (d) 痰は出ない。

                (e) 病院で血液検査したところ、好酸球が上限値を超えて増加していた。ウィルスに感染していない。

                (f)  病院でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の検査をしたが該当しなかった。

                (g) 睡眠の寝つきが悪く、すぐ眼を覚ます。

                (h) 睡眠中、上半身が熱くなり午前3〜4時頃、寝汗が流れるように出る。

                以上は代表的な症状である。東洋医学の鍼で根本的に治したいと来院されました。

                 
                4.治療結果
                (1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定した。東洋医学の治療方針に基づいた鍼で経絡の気の調整を行なう治療を開始。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと昔から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。

                鍼は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はない。その付近で気を補ったり、気の滞りを流したり、気の働きを妨害する邪気を取り除く。この経絡を流れる「気の調整」が鍼術の特徴です。肘から先の経穴と膝から下の経穴のみを使い、皮膚全体の気のネットワークの動態平衡を修正します。「咳」はその平衡が崩れています。ツボに鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒はできません。

                (2回目)寝汗がびっしょり出ていたが、軽減してきた。咳が出る回数が減った。息は通るが、気管が狭い感じがする。

                (5回目)咳が気にならなくなった。熱くなるが、寝汗が少なくなった。夜2〜3回、目が醒める。
                (8回目)咳はまだ出ているが、今までに比べて非常に楽になった。寝汗がまだ、出ている。

                (10回目)咳はまだあるが、随分減っている。寝汗はでない日がある。睡眠の寝つきが良くなり、よく眠れるようになった

                (11回目)咳はまだあるが、さらに減ってきて忘れている時がある。ここ1週間は寝汗が出なかった。

                (12回目)咳が止まったという。

                (13回目)病院では喘息のNO検査をした。結果は18(正常22以下)。「治癒している」と病院で言われた。ドクターは「1年くらいかかると思っていたのにもう治ってしまった。咳が、なぜ治ったのか分からない」と言う。しかし、ステロイドの吸入はやめないで1年位さらに続けるように言われた。ステロイドの副作用で、急に服用をやめると咳がまた出るという。医師はリバウンドが起こるという。それは根本治癒していないとき、再発して更にひどい咳が出ることで副作用で出るわけではない。

                (14回目)患者様は自分の意思で服薬を止められた。

                (15回目)症状はない。脈診で脈状の変化は消え、脈の変動はなくなっている。治療を終了した。根本治癒したと考える。

                公園を散歩していてダニに刺された。自宅で調べると、ダニが吸い付いていたので取った。血を吸っていた。いつもなら足が腫れて真っ赤になるのが何も起こらなかった。これには驚きましたと言う。ダニに対する急激なアレルギー反応がなくなっていた。

                根本治癒を確認するために1ヶ月後に検証したが、脈および症状は、全く正常だった。

                 

                このように、「咳」が根本治癒すれば、同時にこの同じ原因から出ている症状も全て無くなります。この治験例も同様で、他の症状は全て無くなりました。患者様にとって、何もない状態が続いています。ご本人は、まだ信じられないようで1ヶ月後にもう一度、来院されます。

                以上

                「あん鍼灸院の治療方針」
                「あん鍼灸院で治る病症」
                「あん鍼灸院へのアクセス」
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                | あん | 『味覚障害・咳・喘息/口舌咽喉疾患』 | 23:34 | comments(0) | - |
                『自然妊娠できない/子宮筋腫』【治験例38】《自然妊娠》|あん鍼灸院
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                  あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために脈をみて、現在の体に流れる気(体内のあらゆる臓腑と連携するエネルギーのネットワークで、体質を決定づける)の「陰陽虚実」を診断し、鍼術で「気の調整」(患者様の気、すなわち体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして気の滞りを流すこと)をする治療をしています。なお、記事内容については個人情報保護法を遵法し、一部、割愛しています。

                  1. 主訴
                  自然妊娠できない/子宮筋腫

                  2.患者様
                  30歳代後半

                  3.現病歴と症状
                  1)これまでの不妊治療

                  病院での不妊治療はタイミング法で行なっている。しかし、なかなか妊娠できない。

                  2)子宮筋腫

                  1年前、病院で、子宮筋腫が子宮外壁に3個(1cm位)、子宮筋層に小さい筋腫が5〜6個あると診断されている。手術は受けていない。特定の体質変化が起こっている。

                  3)基礎体温

                  2相を形成し正常である。月経周期も28〜30日で正常である。

                  4)頻尿

                  起床後から午前中にかけて、つまり午前7時から11時ごろまで30分に一度の排尿がある。

                   

                  これまでの変化した体質を鍼で元に戻し、自然妊娠できる体質に改善する治療を行った。

                  子宮筋腫が発症していることから分かるように、生来の体質が、ある時期、それも随分前から変動し現在まで進行している。これは内因性の病で、患者様の体質が体の内の原因から変化して、その結果、病が発症したことがわかる。病院では子宮筋腫を手術で切除することが多いが、取り去っても変化した体質、すなわち、病気の本質である原因はそのまま残っている。さらに、そこから体質は徐々に悪化して、止まるということはありません。従って、子宮筋腫だけでなく、体質の変動(体を流れる特定のコントローラーとしての気の変動)に応じて、病が重くなったり、病の種類が増えてゆきます。これが内因性の病の特徴です。

                   

                  4.治療結果

                  (1回目)自然妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を取り除く治療を行ってゆく。初回は、四診(問診や望診、聞診および脈診)を中心に時間をかけて詳細に行うため、1時間半の時間をいただいています。患者様の生まれた時から現在に至るまでの問題点を探り出します(事前にリストを作成していただいても、その場でお話しされても結構です。頭の中で病歴を整理しておいてください)。

                  (2回目)継続して同じ治療方針で鍼をした。

                  (4回目)排卵があった。高温期基礎体温は36.8〜36.9度を推移している。良好である。

                  (6回目)高温期は、通常の高温期日数(14〜15日)を過ぎて18日目で、基礎体温は36.75~37.0度を推移。期待。午前中の排尿が1時間に1度位になり回数が減少した。
                  (7回目)病院で調べたところ、早くも妊娠反応が出たという。自然妊娠6週目だった。

                  (9回目)つわりがではじめた。ムカムカし、唾液が出る、ゲップも出る。便秘もある。つわりは、体に気の変動がない健康な人は起こらない。つわりがあるのは、体に体質の変動が残っているということです。つわりがないと赤ちゃんが元気でないのかしらと思っている方もいらっしゃるが、体質の変動がなければつわりはありません。妊娠中、および出産後の体調を考え、体質の変動がなくなるまで治療を継続するのが良いと話した。しかし、治療は残念ながら、ここで中断した。体質の変動が残ったままになった。

                   

                  妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、赤ちゃんがなかなかできないとか、激しい生理痛や子宮筋腫、子宮内膜症は、体質変動という気が変化した原因から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかどうかのキーポイントです。根本治癒すると、驚いてしまうほどにその結果が現れます。

                  以上

                  『自然妊娠できない』【治験例まとめ1】|あん鍼灸院
                  『自然妊娠できない』【治験例まとめ2】|あん鍼灸院
                  『自然妊娠できない』【治験例まとめ3】|あん鍼灸院

                  「あん鍼灸院の治療方針」
                  「あん鍼灸院で治る病症」
                  「あん鍼灸院へのアクセス」
                  (遠方よりお越しの患者様へ) 

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                  | あん | 『自然妊娠できない』 | 18:05 | comments(0) | - |
                  『花粉症』【治験例4】|あん鍼灸院
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                    あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために体と病、および経脈の「陰陽虚実」を診て鍼術で「気の調整」(患者様の経脈を流れる気、すなわち内臓を含む全身の生命活動をコントロールしているエネルギーの過不足を調整し、またはその滞りを流し、そして、その働きを妨害する邪気を取り除くこと)をする治療をしています。ここでの治験例は、個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。

                    1.主訴
                    花粉症


                    2.患者様
                    60歳代前半 男性

                    3.現病歴と症状
                    1)現病歴   

                    転勤で関東に移住したところ、3年目の32歳から鼻炎と目のかゆみが始まった。当初は、なんとか凌いでいたが、マスクなどでは防ぐことができなくなった。それ以降、薬で症状を緩和してきた。通勤や外出から帰宅したときには、花粉を落とし家に入った。衣服に花粉がつかないような服の生地選びもした。さらに、外出後は鼻と目を洗浄した。アレルギー反応のある花粉はスギとヒノキで、関東では1月下旬からスギ花粉が大量に飛び出す。それ以降、4月末までは花粉との戦いが始まる。現在、住んでいる香川県では5月上旬まで苦しんでいる。

                     

                    2)症状

                    (a) 鼻水が激しく、垂れるほど止まらない。

                    (b) くしゃみが激しく出る。

                    (c) 目が痒く充血する。就寝後は目を閉じるために、非常に目が痒くなり眠れない日もある。

                    (d) 口の中(上顎)が痒くなることがある。

                     

                    3)服薬

                    薬は当初、1日に1/4錠、次第に1/2錠、最近では1錠を就寝時に服薬している。それより多くの量の薬、それ以外の服薬時間では、次の日の仕事に差し支えるくらい、薬の副作用に悩まされてきた。色々な抗アレルギー剤を使用したが、体のだるさ、眠気など日常や仕事にも支障をきたしていた。新薬も試してきたが体に合わず、そのなかで副作用の少なかった旧来のニポラジンを服薬している。服薬しても症状はすっきりせず、この花粉時期は辛い。

                     

                    東洋医学の鍼で、30年続く花粉症を根本的に治したいと来院されました。


                    4.治療結果
                    (1回目)11/14 11月なので花粉症の症状はない。翌年の1月末から2月初めの花粉飛散時までには治癒していることを目標に治療を開始した。2ヶ月半の期間でほぼ治癒していることを目標としたので、4〜5日に1回のペースで鍼治療を行った。

                    脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定した。東洋医学の治療方針に基づいた鍼で経絡の気の調整を行なう治療を開始。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと昔から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。

                    鍼は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はなく、接触した感覚がある。皮膚の表面から0.1~0.2mmほどの深さに鍼をする。その付近で気を補ったり、気の滞りを流したり、気の働きを妨害する邪気を取り除く。この経絡の「気の調整」が鍼術の特徴です。ツボに鍼を刺しただけでは、症状を一時的に和らげることはできるが、根本治癒はできません。

                    (5回目)11/27  鍼治療は1回目と同じ治療方針を継続している。

                    (9回目)12/11  同じ治療方針を継続。  
                    (13回目)12/22 同じ治療方針を継続。

                    (20回目)1/11   同じ治療方針を継続。

                    (25回目)1/29   同じ治療方針を継続。1月下旬になった。通年ならば、そろそろ花粉症状が出てくる時期である。しかし、花粉症状は、まだ出ていない。

                    (27回目)2/6 2.5ヶ月を経過した。戸外に出て庭木の剪定をした。目に何か入ったような感じはしたが、痒くはならなかった。鼻水もくしゃみも全く出なかった。「あれ!花粉症状が全く出ない」と思ったそうだ。例年ならば、この時期は外で活動することが多く、花粉症状に悩まされてきた。まだ花粉症状は、まだ出ていない。

                    (28回目)2/9 花粉症状は、まだ出ていない。これまで30年間、こういうことはなかった。治療を通常の1週間に1度に切り替えた。(これ以降は追時、記事を付け加える)

                    (30回目)2/22  前日、庭いじりを2時間くらい行ったそうだ。外に長くいたが、目の痒みや鼻炎の症状は起こらなかった。ただ、作業後は目と鼻を洗ったとのことでした。ドライアイのような感じになることはあるが、それは短い時間で治るという。3月上旬が花粉の飛散ピークになるので、その時期の結果をみることとした。

                    (31回目)3/2 ベッドパッドを屋外で干してパタパタと花粉をはたいて眠ったそうだ。夜4時ごろに目が痒くなったという。それ以前に症状は出ていない。

                    (33回目)3/16 気象台によると今日は花粉飛散量が「大変多い」とあったが、症状はない。

                    (34回目)3/23 症状はない。今年は、全般的に花粉が多いことを加味すれば、確実によくなっていることがわかる。脈状はまだある。

                    (37回目)4/13 症状のない日がずっと続いている。花粉の量が非常に多い日が続いていたが、花粉症の症状はない。4/8には栗林公園に行ったが、目や鼻の症状は出ていないという。大変気持ちが良かったという。

                    (38回目)4/20 症状はない。花粉はまだ飛んでいるが、花粉量は減少している。脈診で花粉症を示す脈状の当初の変化は消え、脈の変動はなくなっている。そこで、治療を終了した。根本治癒したので翌年の花粉症状は起こらないとみる。

                     

                    花粉飛散時期に治療を開始しても、10回ほどでその効果が反応として現れる。現れれば、そのまま治療を継続し、脈診を診て病が根本治癒したかどうかがわかるので、その時点で終了する。翌年も花粉症状が起こらないだろう。

                    治療回数は罹患年数によるが、通常20〜30回と考える。発症して10年以下と短いならば、治療回数もそれ以下で済む。30年、40年と長いならば、治療回数はそれ以上、必要となる。今回も罹患年数が長い。どのような病も体質の変化が起きてから、どのくらいの年数が経っているかで治療回数が違う。すなわち病がどの程度、進行しているかで違う。一般に、症状が発症する前の数年前から体質の変化が始まっている。

                    以上

                    「あん鍼灸院の治療方針」
                    「あん鍼灸院で治る病症」
                    「あん鍼灸院へのアクセス」
                    (遠方よりお越しの患者様へ)

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                    | あん | 『花粉症など/アレルギー疾患』 | 01:06 | comments(0) | - |
                    ウラギンシジミの越冬|あん鍼灸院
                    0

                      ウラギンシジミが越冬していました。越冬場所は、庭の白彼岸花の葉裏にひっそりと潜んでいました。翅の裏がハッとする銀白色です。こんなところにいたと、びっくりしました。美しい。

                      ウラジロシジミ

                      翅の裏は銀白色で、一見蝶らしくない。翅表は黒褐色の地色にオスは橙色、メスは白色の紋を持つ独特の美しさがある。夏から秋にかけて飛ぶ。飛翔は速い。雌雄は調べていない。

                      典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布。山麓や盆地、郊外の住宅地などで普通に見られる。宮城県のレッドリストで、要注目種の指定を受けている(ウィキペディア)。

                      幼虫の食草はフジ、クズなどのマメ科の花。幼虫の写真は「昆虫ある記」から転載。外敵が近ずくと「お尻の突起」からブラシの様な、花火の様な器官が飛び出す。大変、面白い。体の色は周りの色に合わせて変わる。

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                      | あん | 趣味と雑感 | 14:44 | comments(0) | - |
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